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拝啓、親父殿。幼馴染が怖いです。  作者: F1チェイサー
第2章 おうじょさまのいらい
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おししょうさまのけん


 談話室のバルコニーにジンが足を運ぶと、そこでは白衣を着た男が煙草を吸っていた。

 男はジンに気付くと、煙草の煙をくゆらせながら話し出した。


 「ったく、オドレという奴は……」


 「……いきなりずいぶんなことを言うな、リカルド」


 「正直、話を聞く限りオドレはとんでもない薄情者やと思っとったが……それは大間違いやったな」


 「おいおい、何の話だ?」


 リカルドの言葉にジンは訳が分からず首をひねる。

 それを気にすることも無く、リカルドは話を続ける。


 「何やかんや言いながらオドレが一番あいつのことを忘れられとらんのやからな。薄情なんてとんでもないわ」


 その言葉に、ジンは大体の意味を察してうつむいた。


 「……そんなことはない。あんなことがあってなお、俺は冒険を捨てられなかった。本来ならば、あの時に辞めるべきだったのかもしれないんだ。……結局、俺は自分のことしか考えていない」


 そう話すジンの声は暗く、悔恨の念に満ちていた。

 それに対し、リカルドはため息をもって答える。


 「ドアホ。そんな薄情者が死んだ人間の剣を担いで戦い方をわざわざ真似するかい。……正直、オドレの戦い見てワイ泣きたなったわ。動作も魔法もそっくりそのままあいつの動きやないか」


 「そりゃ、俺の師匠だったからな……どうしたって動きは似るさ」


 「はっ、よう言うわ。剣を振れば大地を裂き、魔法を使えば獄炎を操る……オドレはそんなんやないやろ? ワイのよう知っとるオドレはもっと強かったで? 大体オドレの得物は、」


 「誰がなんて言おうが、今の俺の得物はこの剣だ。それ以外を使うこと何ざ、余程のことがない限りはない」


 リカルドの言葉をさえぎって、ジンはそう言った。

 その口調は強く、その先の言葉をはっきりと拒絶していた。


 「……本気か、ワレ? オドレがこれから相手にしていく連中は、慣れへん真似事で倒せるほど甘ないで? 断言したる、そんなことならオドレは必ずどこかで死ぬ。悪いことは言わへん、戦い方を元に戻しや」


 「そんなことはやってみないと分からんだろ。それに、今の俺には仲間がいる。早々簡単に死ぬことはないだろうし、その気もない」


 「そん気が無いんなら尚のことや。ワイはもう仲間に死なれるのは嫌なんや。今のオドレを邪神と戦わすわけにはいかん」


 リカルドはそう言うと、短くなった煙草の火を消し、白衣から薬の入った注射器を取り出した。


 「……何のつもりだ、リカルド?」


 「どうもこうも無いわ。オドレのことや、どうせワイが止めたところで抜け出してたたかいに行くんやろ? ほんなら、ワイがオドレの眼を覚まさせてやるわ」


 リカルドの言葉に、ジンは首を横に振った。


 「言っておくが、俺はSSS三人とAAA二人を同時に相手にして勝てるんだぜ? それに、この剣で邪神ももういくつか倒している。心配しすぎじゃないか?」


 「関係あらへんがな。邪神が人間ごときの作ったランクに当てはまるようなタマかい。オドレの剣で倒せへん神なんぞごまんと居るわ。……せやな、例えば、あの銀髪の兄ちゃんに肩車されとった嬢ちゃんとかな」


 「何だ、気がついていたのか?」


 「むしろ、何で周りの連中が気が付かんのかが不思議なくらいや。あんだけオーラ振りまいておいて、何で神官どもは気付けへんのや? とにかく、ワイはオドレをここで力尽くででも止めたる」


 リカルドはそう言うと両腕を下げ、ジンに対して斜めに構えた。

 それを見て、ジンも背中の剣に手をかける。


 「……良いぜ。つまり、アンタと戦って納得させりゃいい訳だな?」


 「ま、平たく言えばそういうこっちゃ。言っとくが、ワイかてこの一年サボっとった訳やないで?」


 二人は無言でにらみあう。

 その緊張した空気とは裏腹に、二人の間をさわやかな午後の風が通り抜けた。


 「「……はっ!!」」


 次の瞬間、二人は同時に5階にあるバルコニーから飛び降りた。


 「“火蜥蜴の尾(イグニテール)”!!」


 ジンはリカルドに対して炎の鞭で先手を取る。


 「せやっ!!」


 その飛んでくる鞭を、リカルドは空中で回転をつけて蹴り飛ばした。

 跳ね返ってくる炎の鞭を、ジンは即座に消す。

 その一連の動作が終わるころ、二人は闘技場の真ん中に着地した。


 「ふっ!!」


 リカルドは手にした注射器を、着地直後で動けないジンに向かって投げる。


 「くっ!!」


 ジンはそれを抜き放った大剣で切り払うと、リカルドに斬りかかった。


 「ほっ!!」


 風を切って迫りくる振り下ろしを、リカルドは振り上げた左足で受け流してその上に乗る。

 そしてその足を起点に、ジンのあごを狙ってサマーソルトを放った。

 ジンはその鋭い蹴りを体を後ろに反らすことで避ける。


 「うっ!?」


 それによって上を向いたジンは、無理やり横に転がるように跳んだ。

 すると、ジンがいた場所に試験管が落ち、巨大な火柱が上がった。

 サマーソルトの着地を狙われないように、リカルドが落としたものだった。


 「オドレという奴は……ワイを試しおったな?」


 リカルドは盛大に呆れたようなため息をついた。


 「ああ。で、どうやらアンタの腕は落ちてないみたいだな」


 対するジンは、目の前にいる対戦相手の強さに笑みを浮かべた。

 それに対して、リカルドは新しい煙草に火をつけながら答える。


 「せやから、さっき言うたやろうが。ワイはサボっとった訳や無いってな」


 「その様だな。うかうかしてると負けそうだ」


 「アホか。ワイ程度に負けるようなら邪神なんぞ逆立ちしても勝てんわ。……今度はこちらから行くで?」


 リカルドはそう言うとジンの足元に向かって試験管を投げた。

 するとジンの左右に火柱が立ち、行動を制限する。


 「はっ!!」


 そこを狙って、リカルドは注射器をまっすぐに投げる。

 左右をふさがれているジンは、その注射器を身をかがめるようにして避ける。

 唸りを上げて飛ぶ注射器は、ジンの群青色の髪を掠めて後方へ飛んでいった。


 「ちぃ!!」


 しゃがんだ状態から、ジンは剣を振り上げた。

 その先には、飛び込んできていたリカルドの姿があった。


 「てりゃああああ!!」


 「っと!!」


 リカルドは剣の腹を蹴り飛ばして起動を反らすと、そのまま体に回転を加えてジンの側頭部を狙って回し蹴りを放った。

 ジンはその蹴りを潜るように前に飛び込み、リカルドの背後を取る。


 「“緑の束縛(プラント・スナッチ)”」


 「ッ!?」


 「“火炎弾幕(エル・ヒスブライト)”」


 ジンはリカルドの足を蔦で絡め取り、その上で魔法を放った。

 炎の弾丸が目の前を埋め尽くし、まるで壁のようにリカルドに迫っていく。


 「はあっ!!」


 ジンは攻撃の手を緩めることなく、炎の壁の向こうの向こう側にいるのリカルドに斬りかかった。

 ジンの大剣は炎を巻き込みながら縦一文字に赤い線を引いた。

 すると、半分に斬られた炎の弾がジンの横すれすれを飛んでいった。


 「……危ない危ない。もう少しで俺が黒焦げになるところだったぜ……」


 ジンは冷や汗をかきながら目の前を見た。


 「ドアホ。そんな使い古された手段なんぞ通用せんわ」


 その先には、平然とした様子でリカルドが煙草を吸って立っていた。

 リカルドの足はところどころ焦げ付いていた。


 「……火炎瓶で蔦を焼いて、自由になった脚で炎を蹴り返したのか。何でそれを師匠の時にはやらなかったんだ?」


 「そんなことしたら嬉々としてハードル上げるやろ? 一種の処世術っちゅう奴やな」


 「あ~……師匠なら確かに大喜びで奥義まで繰り出すだろうな」


 お互いに当時を懐かしむような表情を浮かべてそう話す。

 ジンは剣をリカルドに向けて構えた。


 「でもまあ、今はそんなことはどうでも良い。必勝パターンが通じないと分かったことだし、少しばかり気合を入れないとな」


 「おう、本気で来いや。今のままなら、正直落第やで?」


 リカルドはそう言って軽く笑った。

 ジンがそれに対して苦笑いを浮かべると、構えた剣が青白く光り始めた。


 「だろうな。実際、アンタも準備運動だったんだろ? さっきまでの戦いはさ!!」


 ジンはそういうと、リカルドに向かって一直線に斬撃を飛ばした。

 青白い刃をリカルドが躱すと、そこに向かってジンが斬りかかる。

 リカルドはそれに対して試験管を投げながら後ろに飛び退いた。


 「手を隠してるかっちゅう話ならそうや。用心せんと足元すくわれるかもしれんで?」


 「うっ!?」


 ジンは試験管を見てとっさに前に飛び込んだ。

 しかし、割れた試験管からは火柱ではなく白い煙が立ちこめ、広範囲を覆った。

 その結果、ジンはその煙に巻き込まれることになった。

 そんな中、ジンの目の前にリカルドは構えて立っていた。


 「はあっ!!」


 ジンはそのリカルドに対して斬撃を飛ばした。

 すると斬撃が当たった瞬間、リカルドは幻のようにちぎれて消えていった。


 「ふっ!!」


 「おわっ!?」


 その直後、ジンは強烈な殺気を感じて後ろに跳んだ。

 その目の前を、何かが勢いよく通り過ぎていく。

 ジンはふと前に眼をやると、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。


 「……こいつはやられたな……」


 目の前には、白い霧の中に大勢のリカルドが立っていた。

 左右を見回してもひたすらにリカルドの姿がある。

 誰も彼も無言で直立し、じっとジンのことを見つめていた。

 その様子は、まるで幽霊のすむ枯れ木の森の様だった。


 「…………」


 ジンは眼を瞑ってあたりの気配を探った。

 すると、右からの殺気を感じてその方向に剣を振った。


 「うあった!?」


 ジンが剣を振ると、その方向から慌てた様なリカルドの声が聞こえた。

 しかし眼を開けると、そこには誰もいない。

 辺りには依然として、リカルドという名の枯れ木の森が広がっている。

 ジンは再び眼を閉じ、感覚を研ぎ澄ませた。


 「いつまで寝とるつもりや、ジン?」


 「とっくに起きてるさ、そこだ!!」


 「うおっ!?」


 ジンは背後からの声に対して、前に向かって剣を振り下ろした。

 すると再び背後から声が聞こえてきた。


 「何や何や、やっぱオドレにはこいつは通用せえへんか」


 その声に対して、ジンは眼を瞑ったまま答えた。


 「この程度の幻覚で倒されるようなら俺はとっくにくたばってるさ。まあ、少しばかり焦ったけどな」


 「さよか。ほんなら次の手を打たせてもらうで」


 「その前に、“牙を持つ太陽(レオーネ・ソルバルウ)”!!」


 「のわああああ!?」


 ジンが魔法を唱えると、ジンを中心にして大爆発が起こった。

 青白い爆炎は霧を吹き飛ばし、闘技場全体を覆った。


 「……くっ……せやったな……オドレもあいつの切り札いくつか使えるんやったな」


 そんな中で、リカルドはところどころに火傷を負いながらも立っていた。

 リカルドの手には空の注射器が握られていて、どうやらそれを使って耐え抜いたようだった。

 ジンはそれを見てため息をついた。

 霧が晴れたことによって、幻覚はもう治まっていた。

 

 「あらら、これでもダメか。今のであわよくば、と思ったんだがな……」


 「まだまだや。ワイかて伊達に奴にしごかれとった訳やないで?」


 「それもそうか。それじゃ、そろそろ終わりにするかね!!」


 「せやな!!」


 ジンはそう言うとリカルドに一息で接近した。

 リカルドはそれに対して後ろに飛びながら注射器を投げた。


 「ふんっ!!」


 ジンは飛んでくる注射器の上を飛び越え、リカルドの前に現れた。

 振りかぶられた剣を見て、リカルドは剣を脚で受け流そうとした。


 「はあああああああっ!!!」


 「うがっ!?」


 しかし、ジンが剣を振り下ろすと同時に、リカルドの体を横一線に剣が走った。

 それに対応しきれず、リカルドは腹を深々と斬られて倒れこむ。


 「……師匠の使っていた、剣の奥義の一つだ。まあ、実践で使ったのはアンタが初めてだな」


 ジンは倒れたリカルドに対してそう言った。



 *  *  *  *  *



 しばらくして、ジンは闘技場の真ん中に寝転がっているリカルドの横に座った。

 リカルドはすでに眼を覚ましており、寝転がったまま煙草を吸っていた。


 「さて、俺はアンタに勝った訳だが……これでも俺を止めるか?」


 ジンがそう言うと、リカルドは煙を吐き出した。


 「……ギリギリ及第点、てところやな」


 「おいおい、俺はアンタから一撃ももらわずに勝ったんだぜ? それでギリギリってどういうことだよ?」


 「アホか、ワイごときに切り札や奥義使うてるのが問題や。それに、オドレよりもっと苛烈な剣や魔法を知っとる身としてはそれ位しか評価できんな」


 リカルドの評価を聞いて、ジンは額に手を当ててため息をついた。


 「ちぇ、相変わらず厳しいな、兄貴は」


 「……オドレに兄貴と呼ばれるのも、ずいぶん久々やな」


 ふてくされたようなジンの言葉に、リカルドはニヤリと笑って答えた。


 「それにしても、兄貴衰えるどころか強くなってるじゃないか。……なあ、やっぱり俺達と一緒に旅に出ないか?」


 「出らん。さっきも言うたとおり、ワイはもう旅に出る気は無いんや」


 「ふむ、ならばここで働いて見ぬか?」


 リカルドがジンの申し出を断ると、後ろから声が聞こえてきた。

 そこには国王とエレンの姿があった。


 「陛下、エレン、どうしてここに?」


 「なに、会議を終えて部屋に戻ろうとしていれば、外から聞き覚えのある爆発音がしたのでな」


 「私は貴方を捜していたら、貴方がここで戦っているのが見えたからよ」


 ジンの問いかけに、二人は簡単に答えた。

 国王は興味深そうにリカルドを眺めた。


 「しかし、我が国にこのような人材が居ようとはな。……貴殿の名前を聞かせてくれぬか?」


 国王の問いかけに、リカルドはゆっくりと体を起こして答えた。


 「ワイか? 生憎、ワイはそう簡単に名乗れへんわ」


 「あら、自分の罪状が気になるのかしら? それなら少し手を回してもみ消してあげても良いのだけれど?」


 「……ナヌ?」


 にこにこと笑いながら放たれたエレンの黒い言葉に、リカルドは絶句した。


 「別に名乗らなくても貴方のことならもう調べてあるわよ? リカルド・アルボレートさん?」


 「聞けば、以前ジン殿と同じチームで行動していたと聞く。情報屋としての信頼はそれなりだが、医師としての能力を含めて高い能力を持っている。そうであるな、ジン殿」


 「まあ、間違ってはいませんよ。彼の情報はかなり有用でしたし、医者としての腕前も保障します」


 ジンの言葉を聞いて、国王は深くうなずいた。


 「そこでだ、貴殿の能力を買って我が国で雇おうと思うのだがどうだろうか?」


 「断る。ワイは今の生活が気に入っとるんや。国の仕事なんざやってられへんわ」


 国王の申し出を、リカルドは即答で断った。


 「あら、そうなったらそうなったで貴方の店に私の部下が頻繁に通うことになるだけだから、雇われるのと大して変わらないわよ?」


 「うちの店は一見さんお断りやで?」


 「それは残念ね、もう貴方の店を利用している部下が何人も居るのよ? 何なら、紹介状を書いてもらって大挙して押し寄せようかしら?」


 エレンの言葉に、リカルドの顔はどんどん蒼くなっていった。

 リカルドはジンの方を向いた。


 「……ジン。この宰相、えらい性質悪いな」


 「……あきらめてくれ、兄貴。こうなったらどうしようもない」


 ジンの言葉に、リカルドは顔を手で覆った。


 「ああ、それからうちで雇ったとしても今と生活はあんまり変わらないと見ても良いわ。貴方の扱いは住民に溶け込んだエージェントという役割にするつもりですもの」


 「……何やと?」


 「要するに、今の貴方の仕事を国家の許に合法にしてしまおうという訳。どうせ今までも裏の情報とかも集めていたんだろうし、やることは大して変わらないでしょう? なら、今までの罪状を取り消しに出来て定期的に収入が入ったほうが良くないかしら?」


 エレンの出す条件を聞いて、リカルドは手をどけてエレンのことを見た。

 その表情は暗いものではなく、どちらかといえば明るいものだった。


 「……賃金はいくらや?」


 「そうね……基本月金貨10枚、それから仕事によっては危険手当が付くわ。今までどおりの仕事のほうも副収入という形で認めるわ」


 「乗った!!」


 エレンの出した雇用条件を聞いた瞬間、リカルドはそれに飛びついた。

 眼は完全に$マークに変化していた。

 その横で、ジンは頭を抱えた。


 「……そう言えば、兄貴って金が絡むと途端にこうなるんだったな……」


 「はっはっは!! 素直で結構!! 期待しておるぞ、リカルド殿!!」


 「おう、任しとき!!」


 国王の言葉にリカルドは張り切ってそう答えた。

 それを、エレンは笑顔で頷きながら眺めていた。


 「ところで、先ほどジン殿と戦っておったようだが……一つ、余と手合わせ願えるかな?」


 が、国王のこの言葉に場の空気が固まった。


 「何や? ワイとやるんか? 言っとくけど、ワイはそん所そこらのチンピラ共とは違うで?」


 「はっはっは、そうでなくては面白くなかろう!!」


 「おっしゃ、そういうことなら相手になろうやないかい!!」


 国王に勝負を挑まれ、意気込むリカルド。


 「……俺、し~らない。エレン、この後講義だっけか?」


 「ええ、早く行かないと夕食になるから、早く始めましょう?」


 その二人を放置して、ジンとエレンは講義のためにエレンの部屋に向かうことにした。


 「それでは行くぞ!! はあああああああああ!!!」


 「ちょ、な、何やこれ!? どわあああああ!?」


 「む、今の一撃を避けるとは、流石に只者ではないな? では、これはどうだ!!」


 「のわっ!? 何やこの化けもんは!?」


 「はっはっは!! 国王たるもの降りかかる危険は自分で排除できなくてはな!!」


 「ひ~っ!! この国王滅茶苦茶や~!!」


 その後しばらくの間、闘技場では阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられた。

 ジン、かつての仲間と喧嘩する。

 一応合格点はもらえたものの、辛口な評価をもらってます。

 リカルドの言葉のとおり、ジンは師匠の真似をしながら戦っていますよ、でもって実際は違う武器だともっと強いですよ、というお話でした。

 


 それでは、ご意見ご感想お待ちしております。

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