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プロローグ

 たとえばこれは、どこにでもあるありふれた日常の話などでは多分なくて。

 俺と、声を失った女の子との、ちょっと変わった恋の話だ。


 きっとずっと、永遠に忘れられないであろうあの夏。

 夜の海に砂浜でふたり、並んで飲んだソーダ水は、弾けるような甘酸っぱい青春の味がした。


 君に出会う少し前。

 あの頃の俺は、特にこれといった人生の目標も何もなく、毎日を淡々と、言ってしまえば無意味に生きているだけだった。

 学校から帰ってからは、ただひたすらにパソコンのキーボードを打つだけの日々。

 親父かぞくとは必要最低限しか話さない。

 そんな、抜け殻のような日常が、がらりと変わった夏。

 密かに想い続けていた大切な女の子が──とつぜん、妹になった。

 

 ソーダの香りに包まれた、切なくも愛しい、優しい季節が始まる──。

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