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きっかけはタコ口指摘

「カイルそのタコ口なんなの?不備を指摘されたりして不服なのはわかるけど、もう子供じゃなんだからいつまでも駄々っ子みたいな顔するんじゃないの」


 溜息つきながら、カイルを注意した。さっきまでは、タコ口だったのに、今は豆食らったハトみたいに口開けて驚愕な顔してる。なぜ?くるくる顔に感情がですぎだ。こんなんでこの先、外交とかやるようになったら、この人側近としては使えないのでは?いや、絶対使えない。だから、私はついでにこいつをもう少し何とかしろってつけられたのだろう。


「親とか兄弟とかに言われたことないの?注意されたりすると口がとがってタコ口にいつもなっているよ。小さいころからの癖なのかもしれないねぇ。そういうのって、親とか兄弟とか友達とかに言われたりしなかったの?それとも、言われていたけどまだ直せていない癖だったら謝るけど?」


 お世話になっているお屋敷のお坊ちゃまだから、丁寧にしなければとおもって、結構丁寧にてお客様対応で当たってきたけれどそれだと、効率が悪いしなにより本人のためにならないのでの注意だ。


「いや、違う。お前にはじめて言われた。そんな癖があるなんて初めて知った」

 

 頬を染めて、でも私への視線をそらさず言い切った。ちょっと男の人だけどかわいいとか思ってしまう。えぇ~ほかに注意する人いなかったの?本当に?こちらがびっくり鳩が豆鉄砲を食らったような顔したいわと内心思うが、顔には出さない。


「これから交渉の場などで、気に入らないことがあっても顔にだすのはよくないから何とかしないとだめでしょうね。仕事机上に鏡を置いて仕事して、注意されたり難しい案件を検案しているときの自分の顔とか、たまにチェックしてみるとよいかもしれないわね。たまにしかないかもしれないけれど、念話とかはいったときにも自分の顔を鏡でチェックしてみるのもいいと思う」


 鏡を使って顔の表情のチェックは、実際自分でやっていたことだ。流石に接客をやっている最中ににはできないから、顧客などこないデスクワークのみのスペースや自室の机の上ではなっていて、会議発表練習などするときには鏡をみて自分の表情を見たりもした。一応自分の顔もパフォーマンスに使える時もあるし、笑顔は何かと武器にもなるし、何か突っ込まれてた質問をされても、すぐに動揺しないポーカーフェイスも必要だしね。


「ご助言感謝する。これからの俺、いや、私の未来を考えてのお言葉ありがとうございます。以後気を付けていきます」


 美しいお辞儀とともに、王子様スマイルで御礼をいわれてこちらがびっくりしてしまった。イケメン全開スマイルご馳走様でした。眼福でした。


「まぁその可愛いタコ口は、恋人だけとかにでも限定するのですね。仕事上など公では厳禁です」


 思わず余計な一言がでてしまったわ。耳が赤くなったのが自分でもわかる。でもカイルの耳には小声できこえていなかったかしら?いきなりカイルに抱きしめられましたけど、なぜこうなっている?


「じゃぁあなたの前でだけタコ口します。他ではでないようにしますね」


 なにか黒い笑顔を浮かべながらカイルに逃げられないようにがっちり抱きしめられて、頬に口づけられた。どうしてこうなった?わたし基本お局の塩対応で接していたのに?



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