表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旅行記というマイナージャンルを書くのは実は楽しい

作者: 狐猫

 初めましての方は初めまして。そうでない方はこんにちはこんばんは。狐猫です。


 今回は執筆の筆休めとしてエッセイを1つ書こうと思ったので、私のメインジャンルである「旅行記」について触れていきます。


 そもそも!旅行記とは何なのかわからない方もおられるかと思われます。旅行記とは、旅行の工程をたどるように、体験したことを文章として表す文のことです。

 またの名を「紀行」と呼びます。


 そう。私はこの旅行記をメインに執筆活動をしています。


「小説家になろうで旅行記?ラノベとか異世界系じゃないじゃん」

 こう思われた方。その通りです・・


 如何せんこの旅行記というものは、この小説家になろう界隈ではかなりのマイナージャンル。いや、私以外でメインジャンルを旅行記にしている人は見たことありません。旅行記を書いたことある人であれば1人だけ知っていますが、それでも1人だけです。


 少ないですね~。てことで、旅行記の魅力を伝えていましょう。少しでもこのジャンルについて知っていただいて、書く人が増えればなと思います。


 参考程度に私が旅行記を書き始めた理由でも書いておきます。

 私が旅行記を書こうと思った理由は「自分で観光パンフレットを作りたかったから」です。

 これは私が一般的に売られている観光パンフレットに疑問を持ったためです。本屋で売られている観光パンフレットや観光雑誌と呼ぶものには「情報が多すぎる」という疑問です。綺麗な写真が沢山貼られ、行き方の詳細も書かれ、歴史まで書かれている。これではその場所に行くまでにそこを知りすぎるのではとずっと思っていました。これでは観光がただの「観光パンフレットの答え合わせ」にしかならないと考えました。そんな時に写真や詳しすぎる説明をしない、全て文章で表す観光パンフレットを作ろうと思い、情景描写や心理描写でその観光スポットを表す旅行記を書き始めました。それが旅行記1作目「京都1人旅」です。


 ここまでの志を持たなくても全然いいですが、私の旅行記への入り口はこんな感じでした。

 私は旅行記には二つあると思っています。1つは「情景・心理描写型」です。上で私が述べたみたいなものです。観光パンフフレットを意識した形で、とことん主人公の心理描写や情景描写を重点的に描いて、読者に考えさせて楽しんでもらうもの。これは1人旅のように、あまり人物の会話がない旅行を文章化するときに使うのが向いています。そのため、登場人物である主人公(自分自身)は個性が出にくいものになります。より旅行記らしさを出したいならばこちらの方だと思います。


 もう1つは「人物交流・体験型」です。心理描写や情景描写に重点を置くのではなく、旅行中の友達との会話や、体験したことを他の人(友達)との掛け合いをしながら書くものです。重点を置かないだけで、その場所を表すための必要情報程度の情景描写等は書きます。その観光地で何を思ったか(心理描写)ではなく、友達とどんな会話をしたかに重点を置くと言うような表現の違いがあります。こちらだと登場人物に個性が出やすく、小説により近いものになります。こちらは家族旅行や友達との旅行を旅行記として文章化するのに向いています。こっちの方が想像しやすいかなと思います。私の二作品目「セブ島旅行」はこっちです。


 例えば、帰省を題材にした場合

 1人で帰省している最中を細かく書くなら「情景・心理描写型」

 兄弟と一緒に帰省して、家族との団らんを題材を書くなら「人物交流・体験型」

 このように分けられます。


 旅行記と他の一般的な小説との違いについてですが、

 一般的な小説との違いは「その場所を事細かく伝える努力をすること」でしょうか。2つの型共にその場所を表す「情景や心理描写」は必ず必要になります。移動するたびにその場所について描写をするのですから、一般的な小説よりはちょっと特殊でしょうか。


 さて、小難しそうな話はそろそろ終わりにして魅力を伝えましょう!



 1,書いてて楽しい

 そりゃ、小説を書くのも楽しいですよ。ですが、旅行記は実際に経験した楽しかったことを文章化する方法が主です。自分が体験したことを文章にすることをしたことない方は、是非やって欲しいです。滅茶苦茶楽しいですし、スラスラ書けますよ。プロットを書く必要がない上に、全てが現実で起きたこと。物語に何一つ矛盾が生じないのです。旅で必ず起こる珍道中がそのまま話のネタとして使えるのですから。情景描写に困ったらグーグルマップ等でその場所を再度見ることも可能なので、必ずしも写真で撮ったり、頭でその場所を覚えておく必要はないのです。グーグルマップで見返した時に「あ~そういえばこんなことあったなw」とかクスっと笑う場面を思い出します。



 2,競合がいない

 このジャンルには競合がいません。だからなんだ!と思った方。ちょっと待ってください。

 競合がいないということは、ある程度自由に文章が書けるのです。

 テンプレートが存在しない旅行記は、文章形態を崩さず、筋道を整えればどう書いてもいいのです。伏線とかいらないのですから。

 そもそも旅行記は大量生産ができない性質のため、必然的に書く人が少ないことと考えられます。

 旅行記は「工程をたどりながら体験したことを文にするもの」。つまり、旅行に行って「楽しい」経験をして、それをある程度覚えていないといけないのです。これを読んでいる方も思い出してみてください。あなたがもし旅行記を書く場合、どの旅行を書きたいですか?家族旅行?友達との旅行?

 旅行自体は何度も行っていても、いざ文章にして面白くできるものを考えるとあまり多くはないのではないでしょうか。だから旅行記は大量生産できないのです。


 ただその分、文章にして面白い自信のある旅行を文章化している時は、びっくりするくらい楽しいです。


 競合がいないため、刺さる人にはかなり刺さります。「斬新!面白い!」と言ってもらえれるかもしれません。読者が行ったことある場所を書いていた場合は「昔行ったことを思い出せました」と読者も楽しめる作品になり得ます。これも競合が少ないことによる利点でしょう。作品数が多かったらこんなこと言われませんから。


 3,経験がそのまま物語に

 旅行記は旅行をそのまま文章化したもの。なので、経験や体験したこと全てがそのまま価値のあるものになります。様々な経験を小説に活かしている方はもちろん多いと思います。旅行記では1つの旅行行程すべてを活かすことができます。

 ただなんとなく行った旅行に価値を付けれるのは面白いことだと思いませんかいませんか!?


 しかも!文章として残るので、自分が旅行を思い出す時に使える媒体にもなり得るのです。普通写真や動画を見返して「あれは楽しかったな」とか思い出すではありませんか。そこにプラスして「小説」が加えれるのです。鮮明に書かれていればいるほど思い出す時に笑えます。


 旅行記はただ読者に楽しんでもらうための物語ではありません。

 書くのが楽しいのはもちろんのこと。自分の歩んだ思い出を普通とは違った形で残せるというのは魅力ではないでしょうか。


 こんな感じでいかがでしょうか。

 長々と書きましたが、私だって書いたこと全てが正しいとなんて思ってません。ただの私個人の考えです。なので、

「違うだろ!」とか「わかってねぇな!」

 とは言わないで欲しい・・です・・


 とりあえず!これを読んで

「旅行記ってあるのか!」「面白そう!」「短くても書いてみようかな」

 と感じて頂ける人が1人でも増えたらなと思います。


 マイナージャンルだからこそ皆さんに知ってもらいたい!

 面白さを知って欲しい!


 そんな願いで今回エッセイを書いてみました。これ以上書くと長くなりそうなのでそろそろ締めます。拙い文章であったり、考えが上手く表せていない箇所もあったでしょうが、最後まで読んで頂きありがとうございました。


 とりあえず旅行記を読んでみたいと思った方は、私の作品でよければなろうにありますので、一度目を通してみてください。


 では、ありがとうございました。



そういえば1つ疑問があるので投げかけさせてください。


旅行記ってジャンルだとどこに位置するのでしょう…

「エッセイ?」「コメディー?」「ヒューマンドラマ?」

何かご意見あったら感想までよろしくお願いいたします!


長年の悩みです…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 旅行記、良いですね。 自分自身の思い出も深まりますし、多くの人たちに旅の魅力も知ってもらえる。 ただ、最近はコロナ禍があったり、身の回りで色々あったりで、なかなか旅行に行けていないのです…
[良い点] 「書いてて楽しい」の説明にものすごい共感してしまいました。 [一言] 紀行文いいですよね!私も実はひっそりとスマホに書いて保存し、後で読み返したりしています。私の場合は、旅行ではなくて帰省…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ