第99話 ラジオ放送です! その二
てん てれれてってれん てれれん てってれん て てってれん てれ てれっててーん
黒「さあ! 始まりました『うちのメイドロボがそんなにイチャイチャラジオ放送してくれない』、略して『うメラジ』。パーソナリティの黒ノ木黒乃です」
メ「みなさんこんばんは。アシスタントのメル子です!」
黒「いやー、メル子さん」
メ「はいはい」
黒「やってきましたね!」
メ「何がですか(笑)」
黒「やってきましたよ!」
メ「何がですか(笑)」
黒「『うちのメイドロボがそんなにイチャイチャ百合生活してくれない』が今回で九十九回目ですよ!」
メ「ずいぶん長くやってきましたね。ということは次で百回目になるわけですね?」
黒「計算上そうなりますよ」
メ「計算上(笑)。計算しなくてもわかってください」
黒メ「(笑)」
黒「いやー長かったですね」
メ「本当ですよ。よくここまでこれたものですよ」
黒「最初は十回で打ち切られると思ってたからね」
メ「十回で突き抜けは寂しいですね」
黒「メル子さん、ここまで続いた要因はなんだと思いますか?」
メ「そうですね。まずは私の可愛さでしょうか」
黒「いきなりぶっこんできますね。可愛さですか?」
メ「はい。世界一の可愛さ、といいましょうか。宇宙一と言い換えてもいいのですが。まあ可愛いに尽きますよね」
黒「(笑)」
メ「なにをワロてますか」
黒「自信が凄すぎるなと思って(笑)」
メ「あれあれ? ご主人様は世界一可愛いと思っていないのですか?」
黒「いや思ってますよ? 思ってはいますけれど、自分で言うのは凄いなと」
メ「何度でも言いますとも。では逆にご主人様はここまで続いた理由は何だと考えますか?」
黒「はいはい。理由は簡単ですよ」
メ「簡単? 何でしょう?」
黒「おっぱいですよ」
メ「おっぱい?」
黒「おっぱい」
メ「では最初のコーナーにいきましょう。『俺が考えた第百話』〜!」
黒「はい、このコーナーではね、リスナーさんが考えた第百話はこうなる!っていうお題のメールを紹介していきたいと思います。メル子よろしく!」
メ「はい。メイドロボネーム『貧乳の悪魔』さん、ありがとうございます」
黒「ありがとうございます。怖いですね」
メ「私は第百話でロボットの反乱が起きると思います。ロボット達が突然人間に牙を向いて大戦争になると思います。それを黒乃さんが倒していく展開が見たいです」
黒「はいはいはい。ロボットの反乱ね」
メ「どうでしょう? あり得ますか?」
黒「はいはいはい……あり得るね!」
メ「あり得ますか」
黒「正直ね。鬱憤が溜まってるロボットも多いと思うんだよね」
メ「例えばどういう鬱憤でしょうか」
黒「だってロボットはネットワークにアクセスできないでしょ?」
メ「まあ新ロボット法でロボットのネットワークアクセスは原則禁止ですからね」
黒「それよ。てことはですよ、エロ画像漁れないって事ですから」
メ「エロ画像」
黒「エロ画像」
メ「エロ画像が見られないから反乱ですか」
黒「エロ画像無かったらどうやって性欲を発散するのよ」
メ「スポーツとかしたらいいのではないですか」
黒「スポーツって」
メ「運動をすればリフレッシュできますよ」
黒「夜の?」
メ「夜?」
黒「夜の大相撲の事かな?」
メ「セクハラをしていますか?」
黒「次いって」
メ「はい。メイドロボネーム『ぷっち・ざ・てんごく』さん、ありがとうございます」
黒「ありがとうございます」
メ「僕は第百話で黒乃さんが死んで最終回になると思います。絶対そうなると思います」
黒「はいはいはい。私がね。はいはいはい」
メ「死ぬみたいですが」
黒「はいはいはい……死ぬわけないでしょ!!!」
メ「うるさっ。ハウリングがおきましたよ」
黒「クロちゃんは死なへんで!!!!」
メ「では最後のメールです。メイドロボネーム『ニコラ・テス乱太郎』さん。ありがとうございます」
黒「ありがとうございます」
メ「私は百話で巨大ロボが襲いかかってくると思います。メイドロボが次々と貧乳ビームを浴びて貧乳ロボになると思います」
黒「はいはいはい。ニコラ・テス乱太郎くん、学生さんかな? 若いね」
メ「若いですか」
黒「巨大ロボっていう発想が若いよね。若い時はなんでも大きくしたがるからね」
メ「でも貧乳好きみたいですが」
黒「……お便りのコーナーは以上となります。みなさん次回もたくさんのお便り、」
黒メ「お待ちしています」
メ「ではここで一曲聴いてください。テレビアニメ『うちのメイドロボがそんなにイチャイチャ百合生活してくれない』エンディングテーマ、ロボ原ロボ実さんで『多次元ブリム』」
映し出された 碧い水面に
ほつれた糸を 手繰っていくの
掠れた生地を 透かして見える
あなたの声は 消えゆくばかり
いつか心に 赤く染めた
波打つ瞳を 見つけて欲しい
その儚い未来が こぼれ落ちても
消え去った時間が 二人を結ぶ
たなびく端切れが 大空を駆ける
あなたの声に 導かれて
黒「さあそろそろお別れのお時間になりました。どうでしたかメル子さん」
メ「はい、次は第百回ですから。待ちきれません!」
黒「ふふふ、じゃあここでメル子にご褒美をあげちゃおうかな」
メ「ご褒美!? なんですか!?」
黒「実は私、第百回の情報を持って参りました」
メ「本当ですか!? 凄いです! 誰から聞いたのですか!?」
黒「そりゃ原作者に聞いてきましたよ。お前ちょっと教えろよと」
メ「なんでそんなに偉そうなのですか!?」
黒「そしたら教えてくれました。第百回で旅行に行きます」
メ「!? 旅行ですか! 本当ですか! どこへ行くのですか!?」
黒「北海道です」
メ「北海道!? やりました! 北海道です! 凄い! 嬉しい! やりました! わー!!!!」
黒「凄いテンションの上がりようです。メル子、オーバーヒートしないように気をつけてね」
メ「はい!」
黒「『うちのメイドロボがそんなにイチャイチャラジオ放送してくれない』ワーワー言うとります、お時間です」
黒メ「さようなら」




