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うちのメイドロボがそんなにイチャイチャ百合生活してくれない  作者: ギガントメガ太郎


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369/510

第369話 ラジオ放送です! その四

 てれってん、てれれんてってれん、てれれん、てってれーん、て、てってれーん、てれ、てれってってってー。


黒「はい、始まりました。『うちのメイドロボがそんなにイチャイチャラジオ放送してくれない』、略して『うメラジ』。パーソナリティの黒ノ木黒乃です」


メ「アシスタントのメル子です!」


黒「はいはいはい」


メ「はいはいはい」


黒「さあさあさあ」


メ「どうしました(笑)」


黒「きましたよ。とうとうメル子の誕生日がやってまいりましたよ」


メ「長かったような、短かったような。あっという間の一年でした」


黒「じゃあ、短かったんじゃないですか」


メ「たしかに(笑)」


黒「しかしこの一年、色々ありましたね」


メ「あったというか、ありすぎましたよ。私気がついてしまいました」


黒「なにをですか?」


メ「作中で一年経ったわけですよ。そしてこの話は第369話ですよ」


黒「そうですね」


メ「単純計算で、一日一話ですから。毎日なにかがあった計算になりますよ」


黒「まあ、実際毎日なにかがありましたから」


メ「そんなわけがないでしょう! 毎日小説になるようなことが起きるわけがないですよ! なにかしらの不思議な力が働いていますよね!?」


黒「まあ、働いているっちゃあ働いていますよ。それとも、なにもない人生の方がよかですか?」


メ「よかですかって……(笑)」


黒「(笑)」


メ「もちろん、色々あった方がいいですが、何事にも限度があるでしょう。ありすぎは困りますよ」


黒「わかりました。じゃあ作者にそのように伝えておきますよ」


メ「お願いします。では最初のコーナーにまいりましょう」


黒「うちのリスナーがそんなにお便り送ってくれないのコーナー!」


メ「パフパフパフ! では、一通目ご紹介いたします。メイドロボネーム、メンマ1/2さんからいただきました」


黒「ありがとうございます」


メ「黒乃さん、メル子さん、こんばんは」


黒「はい、こんばんは」


メ「お誕生日おめでとうございます。メル子さんはとうとう一歳児になられるとのことですが、一歳になったらしてみたいこととかあるでしょうか? 教えてください」


黒「なるほどなるほど」


メ「「誰が一歳児ですか!!!」」


黒「うるさっ。エコーかけながら叫ばないでよ」


メ「私はAI空間で十八年間過ごしてきたわけですから、十九歳になるのですよ!」


黒「ああ、あったね、そんな設定」


メ「設定ではなく事実です!」


黒「そんで? 一歳になったらなにがしたいの?」


メ「もちろん、メイドさんらしいことがしたいですよ。メイドロボですから」


黒「ほほう、例えば?」


メ「お屋敷ですよ! お屋敷に住んで広いお部屋をお掃除するのですよ! そして広いキッチンでお料理を作り、広いダイニングでお食事を楽しんでいただくのです! あー、夢がひろがるなー」


黒「どこにそんなお金あるのよ」


メ「「ご主人様が稼ぐに決まっているでしょ!!!」」


黒「えー?」


メ「本当にもう、お願いしますよ、本当にもう。では、次のお便りです。メイドロボネーム、乳のかりものさんからいただきました。黒乃さん、メル子さん、こんばんは」


黒「はい、こんばんは」


メ「メル子さんのお誕生日が間近に迫っていますが、メル子さんはもらって嬉しいプレゼントとかはあるでしょうか? 教えてください」


黒「プレゼントね〜。私はプレゼントはなにをもらっても嬉しい方ですけどね、金目のものなら。メル子さんはどうでしょうか?」


メ「私ですか? 私もなんでも嬉しいですよ。心がこもった贈り物。もうそれだけで最高ではないですか」


黒「心か〜。じゃあプレゼントは値段ではないと?」


メ「もちろんですよ。プレゼントは心です」


黒「とはいえですよ。やっぱりこういうのがほしいってのは絶対あるじゃないですか」


メ「まあまあまあ、それはそうですけど」


黒「教えてくださいよ。ひょっとしたら、それをもらえるかもしれませんよ?」


メ「本当ですか!? えへへ、では言ってしまいますよ? ひかないでくださいね?」


黒「大丈夫ですから」


メ「えへへ、最高級ボディがほしいです」


黒「「買えるわけないでしょ!!!」」


メ「うるさっ」


黒「「何千万円すると思ってるの!!!」」


メ「耳が痛いです。ではこのコーナーは以上となります」


黒「えー、ここで一曲聞いてください。ロボ木ロボ郎で『それいけニャンボット』」



 ニャン! ニャン! ニャニャンニャン!

 ボン! ボン! ニャニャンボン!

 ニャン! ニャン! ニャニャンニャン!

 ボン! ボン! ボボンニャン!


 俺がニャンニャン 町走る

 奴はキャンキャン 逃げ回る

 毎日ご馳走 食べたいぜ

 だけどあの子は 秋の空

 

 俺がピョンピョン 壁登る

 奴はヘコヘコ 屋根渡る

 今日も散歩は 楽しいな

 だけどあの子は 上の空


 町の平和は ニャニャンニャーン!

 俺に任せろ ボボンボーン!

 赤い宇宙服(スーツ)で ビュビュンビューン!

 五万年前から ムムンムーン!


 ニャン! ニャン! ニャニャンニャン!

 ボン! ボン! ニャニャンボン!

 ニャン! ニャン! ニャニャンニャン!

 ボン! ボン! ボボンニャン!



黒「さあ、ではね。次のコーナーまいりましょうか」


メ「はい! ゲストのコーナー! パフパフパフ!」


黒「さあさあさあ、やってまいりました。本日もね、豪華なゲストをお招きしておりますよ」


メ「誰でしょうか!? 楽しみです!」


黒「じゃあゲストはこの方!」


チ「ニャー」


メ「ロボット猫のチャーリーがゲストです! わー!」


黒「はっはっは、なんですかこれ? ゲストを呼ぶ予算がなくなりましたか?」


メ「いえいえ、ご主人様。なにをおっしゃいますか。リスナーさんから、チャーリーをゲストに呼んでくれという要望が多かったのですよ」


黒「ほんとにー? このクソ猫をー?」


チ「ニャー」


黒「いてぇ! 引っ掻くな! いや、待ってよ。猫がゲストだとしてよ。会話ができないでしょうよ。どうやって猫と愉快なトークをするのさ!?」


チ「ニャー」


黒「ふんふん、なになに? 俺としては別にゲストにきたくなかったけど、スモークサーモンを食べさせてくれるっていうからしょうがなくきた? はやくよこせ?」


メ「しっかりトークができています! さあ、チャーリー。最高級スモークサーモンですよ!」


チ「ニャー」


黒「こいつぅ、バクバク食いよって。私ですら毎晩ちびちび一齧りして、せせこましく楽しんでいるんだぞ」


メ「チャーリーはグルメなので、基本落ちているものは食べません。たいてい私の仲見世通りのお店か、アン子さんのお店に食べにきます」


黒「それもう猫様じゃろ」


チ「ニャー」


黒「ふんふん、なになに? お前らとつるんでいると碌なことにならない? 毎回どっかに連れていかれて、酷い目にあわされる? こっちは楽しく平和に白猫ちゃんとイチャイチャしたいだけなのに、どうしていつもこうなるんだ? ガッハッハ、まあまあそう言うなよ。うちらは仲間じゃないか。また一緒に冒険しようぜ」


メ「チャーリー、頼りにしていますからね。これからも仲良くしてください!」


チ「ニャー」


メ「ここで、チャーリーにお便りが届いています。メイドロボネーム、モカさんとムギさんからいただきました」


黒「誰だっけ?」


メ「タイトバースにいる白猫の獣人達ですよ。では読みます。

 チャ王、お元気ですかニャ。モカとムギですニャ。チャ王が神の国へ去ってしまってから、ウエノピアは少し活気がなくなったように思いますニャ。チャ王の活躍でタイトバースに平和が戻ってきニャしたけど、復興にはまだまだ時間がかかりそうですニャ。チャ王の世界はどんな感じですかニャ? またチャ王に会いたいですニャ。チャ王の世界にいけたらなーといつも思っていますニャ。チャ王もタイトバースに会いにきてほしいですニャ。スモークサーモンを用意して待っていますニャ」


チ「ニャー」


黒「おいおい、チャーリー。泣くな泣くな、男だろ。現実世界でダンチェッカーにふられたからって、ゲームの世界で白猫ちゃんとイチャイチャしてもしょうがないだろ……いてぇ! 引っ掻くな!」


メ「ご主人様! 言い過ぎですよ! チャーリー! いつかまた白猫ちゃんと会えるといいですね!」


黒「まあ、普通にタイトバースにログインすれば会えるんだけどね」


メ「ゲストコーナーは以上となります!」



 てれってん、てれれんてってれん、てれれん、てってれーん、て、てってれーん、てれ、てれってってってー。


黒「さあ、お送りしてまいりました、うメラジ。お別れのお時間となりました」


メ「もうですか!? 速いです!」


黒「いよいよ次回はメル子のお誕生日ということで、盛大なパーティーを開催したいと思いますよ」


メ「楽しみです!」


黒「まあね、お誕生日は毎年ありますからね。今年だけじゃなくて、来年も再来年もパーティーできたらいいですよね」


メ「もうワクワクします! 毎年こんなワクワクを味わえるのですか!?」


黒「ふふふ、そうだね。人間の場合は老化ってもんがあるからね。誕生日のありがたさってのは薄れていくものだけど、老化しないロボットの場合はどうなんだろうね」


メ「わかりません!」


黒「ふふふ、それは実際に味わってみないとわからないよね」


メ「はい!」


黒「わーわー言うとります、お時間です」


黒メ「さようなら」


 てん、てれってん、てれってん、てれってん、てーてれってん、てれれんてってれん、てれれんてってれん、て、てってれん、てれ、てれってってー。


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