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脱獄

警報が鳴る

あぁくそ・・・もうばれたか。中々馬鹿にできないねぇこのクソッタレな刑務所も。

「見つけ次第捕まえろ!生死は問わない!」

「はい!」

うわぁ・・・最悪なパターンかぁ、こりゃさっさと出た方がいいな。作戦通りやるとしますか!

手順1;隙を見て看守用休憩室に潜り込む

手順2;看守服を盗み、着替える

手順3;ついでに鍵を奪って堂々と外に出る ・・・という少し難易度が高い方法だ。

運が悪ければバレるし見つかる・・・けど、穴を掘るなんて時間が無かったし何よりここは毎日暴力・殺人なんて当たり前だった。俺は死刑囚ではないが常に死と隣り合わせ。逃げた方がマシってもんだ。

「見つけたぞ!止まれ、77番!」

「うげ・・・!?」

今から実行しようってときに見つかっちまった。まずいな、作戦の「さ」の字も無ぇよ

・・・つまらねぇか?まぁいいさ。

少し遠回りになるが有言実行、作戦を実行する。手順が増えたがな

「何処に行った!?」

「わからん・・・」

脱獄したってのはすぐ分かったのに、こうもあっさり見逃すかい?さっきの撤回。馬鹿にできるわ

さてと看守服に着替え、奴らの中に紛れ込む。ここまでは完璧だ。鍵・・・は、運が悪い無いみたいだ。

「鍵をお探しかい?77番」

「・・・最悪、袋小路で会うかよ。フグネ看守長」

「ここでの脱獄方法は、どんな奴でもこれしか思い付かないだろうとね」

「それで待ち合わせってわけか。どうりで見かけないわけだ」

これじゃあ最後の作戦が出来ねぇな。どうするか・・・。鍵も今、目の前の看守が煽るようにクルクルと回している。

「諦めたらどうだい?もう逃げ場も無いだろう?」

何か無いか、何か・・・お?

・・・これなら。

「生憎、そういうわけにもいかないんだ!」

「!?貴様・・・!」

俺は咄嗟に看守服の中にあった銃を、看守の足元に向けて撃った。怯んだ隙に脇を抜け、ついでに反射で床に落ちた鍵を拾って出口へと駆けた。

「間に合え、間に合え・・・!」

「追え!出口に向かったぞ・・・!」

出口が見えるもうすこしだ。・・・が。

「っ”・・・!?」

足に弾丸が。でも、これで挫けるわけにもいかない。頼む、ここから・・・!


???


「・・・」

気づけば、森林に。血だらけで・・・草木を汚しながら。俺、は・・・。

「こんにちわ、珍しい参拝客さんですね。」

あんたは誰だ、そう言おうとした。

「あぁ、喋らないで。今・・・傷を癒しますね」

言葉を遮られ、目の前の紫髪の女性は言った通りに俺を魔法のようなもので治す。

「・・・ありがとう。嬢ちゃん、名前は?」

「私はユン。生命神です」

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