デスゲーム
ゲームは娯楽の時代は終わった。
VRが発展した現代において仮想現実こそがリアルになって言ったのだ。
世界中の人々は好き好きな世界を体験して、現実を捨てて仮想現実に住んでいる。
まぁ俺もその一人なのだが…
「あー今日も暇だなぁ」
この俺菅井康介はいつものようにつぶやいた。
「おーい康介ー」
後ろから声が聞こえる。幼なじみの岡田が呼んでいる。
「おいおいここではアクトと読んでくれよ…」
「わりーわりーそういやそうだったなカッコイイ名前だな」
岡田のやつはほくそ笑みながら言った。
この世界では現実の名前は捨てて新しく自分でつけた名前でみんな生きている。
岡田の名前はオカーと言う変な名前だ。
「アクトー今日はどのゲームをするんだ?」
「そうだな…」
そういったその時だった。
何故か目の前が真っ白になり俺は教室みたいな所にワープした。
「…なんだここは」
辺りを見渡すと見たこともない人が沢山いた。
「あんたもここに飛ばされたのかい?」
隣にいたおじいさんが話しかけてきた。
「ああそうだ友達と一緒に話していたら急に前が真っ白になってな…」
そういえばオカーの姿が見当たらない。
辺りを見渡していた時だった、
「めんどくせぇなぁ」
と言いながら黒いフードを被った首なしの人間が現れた。
「おいおいみんな静かにしてくれ」とフードの男が言うと、
「あんたなんか知ってんのか?」
「ここどこだよぉ」
「あんた誰だ?」
当たり前だ、急に現れてそんなことをいえば質問をされるに決まっている
しかしフードの男は気にせず
黒板に文字を書き出した。
みんなが絶句している…当たり前だフードの男が書いていたのは恐ろしい内容だった。
「えー皆さんにはこれから殺し合いをして貰います、よろしいですか」
フードの男はまるでさも当然の如く喋っている。
「ふざけんな!」
明らかにヤンキーのような男がフードの男の胸ぐらを掴んだ。
「頭おかしいんじゃねぇか?そんなこと出来るわけないだろ…」
それが彼の最後の言葉になった。
ぐしゃあという音と共に彼の頭がまるでトマトのように潰れた。
「触るなよ汚い」フードの男はそう言って続けた。
「もちろんタダでとは言わん。もし最後の2人組にまで残ったらその2人組の願いを叶えよう!」
そう言うと男は説明を始めた
内容を要約すると
2人1組で別れて殺し合う、ここにいる人数は100なので50組出来る、今から1人1人に能力を与える、パートナーはランダム、制限時間はないが終わるまで永遠に続く、自殺はパートナーも死ぬ、などの説明がされた。
「それじゃあミリシア国(広島市位のでかさ)にランダムで飛ばします」
そう言い終わると同時に俺の目の前はまた真っ白になった…
「ここか…」
俺はそう言うとまず自分の能力を見てみた、俺の能力は超反応という能力らしい。
この能力は集中してないと使えないがもののスピードがすごく遅くなるというアバウトすぎる説明が書いてあった。
「こっちは命がかかってんだぞ…」
俺は地面を踏みつけながらいった。
その時だった…
「お兄ちゃん…」おれの袖を掴む幼女のがいた。
「…パートナーってもしかして…」
俺は深くため息をついた。