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No.0008  活路への糸口


 「うぅ……ん……」


 「お、ようやくお目覚めだな、少年」


 あれ、俺はどうして床に寝転がって……あぁ、そうだ。

 飛んできた扉に巻き込まれて奥まで吹っ飛ばされたんだったっけ。


 俺の目の前にいる、深紅長髪のスレンダー美女によって。

 ってかまた美女か……神様ってのは皆美女ばっかなのかな。


 「ってか、少年はおかしいでしょ。これでも28歳なんだけど」


 「あっはははは! 28歳? だったら尚更子供ではないか」


 何というか、この神はやたら上目線かつ豪胆といった印象だ。

 男気のある雰囲気のせいかな……上司って感じがしっくりくる。


 「地球じゃ大人の部類なんだけど。それよりも……っと、あれ?」


 身体を起こそうとしたが、何やら両手足が縛られてるわ。

 まぁ考えてみりゃそうだよな。この人からすれば不審人物ってやつだもん。


 「悪いな少年、君は不審者だ、念の為に拘束させてもらったよ」


 「別に悪いとは思わないし、常套手段として当然の措置かと」


 「ほぅ、感心感心。理解の早いヤツは好きだぞ」


 「……そいつはどうも」


 さっきから、あまり警戒してる感じがしない。

 ミナーヴァみたいに固有技能(ユニークスキル)があるから余裕なのか?

 

 …………いや、これは単純に興味があるといった様子だ。

 冷静そうだけど、なんつーか……貧乏揺すりしてるんだよ。

 こういう人って落ち着きがないというか、せっかちな人によく見られる。

 あくまで経験則に基づいた推測に過ぎないんだけどさ。


 「さて少年、君に質問だ。神でもないのにどうしてここにいる? 何故ミナを知っている? さっき地球とか言ったな。という事は人間でいいんだな? じゃあ目的は何だ? ま、まさか女神とハーレムしようなんて…………くっ、貴様何という破廉恥な!」


 「ちょ、ちょっと待った!! 何だそりゃ意味わかんねぇ!!」


 いきなり何なんだよこの人!?

 捲し立てて質問攻めするだけならまだ納得もするけどよ、妄想からの暴走とか在り得ないだろ!!

 しかもハーレムだって!? どうしたらそこに行きつくんだよ!!!


 「……何だ? 弁解を聞こうじゃないか性少年」


 「弁解以前の問題なのでは? それに何だよ性少年って」


 「今思いついた君の呼び名だ。気に入っただろ?」


 「どこにも気に入る要素がないし! 俺には神代蒼翔って名前がある」


 「ほぅ、なら神代性翔なんてどうだ?」


 「お願いだから、性から離れて……響きも拙すぎる」


 この神は下ネタ兼ボケの神なのだろうか?

 ミナーヴァといいこの神といい、ロクなのがいないな。


 とにかく、いつまでもここにいたらミナーヴァが戻ってきちまう。

 なりふり構ってる場合じゃない。事情を説明して、この場からと移動しなきゃ。


 「あ、今更なんだけど、その、お名前をお伺いしても?」


 「あぁ悪い、まだ言ってなかったな。私はアテーナーだ。アテナと呼んでくれ」


 「アテナ!? アテナってあのアテナ!? ギリシャ神話の!?」


 「あのアテナといわれてもわからんのだが、多分そのアテナだ」


 マジかっ!!

 アテナっていや超有名じゃん!!

 でもまさかリアルなアテナってこんな男前なんだな……

 スレンダーで美女だけど、胸は控えめで性格は残念だし。

 っと、いかん。先に話を進めなきゃ。


 「えっと、アテナさん、折り入って話があります。俺が今ここにいる事情も説明しますから、横から口を挟まずに最後まで静かに聞いていただけませんか?」


 「いきなり敬語とは何とも現金なヤツだな……まぁいい、話してみろ。それとさん付けするな。私はどんな相手でも対等がモットーだ」


 「…………対等がモットーな割に言動が上目線だよな」


 「何か言ったか性翔?」


 「別に何も……って性翔は本当にやめて!」


 「チッ、仕方ないな。じゃあ蒼翔、話してみろ。虚偽は許さんからな」


 「もちろん、そのつもりだし」



 こうして俺は、ミナーヴァと出会った時から今現在までを、憶えている限りの全てを話す事になった。





お待たせして申し訳ありませんm(__)m

なかなか文章が浮かばず、ちょっと苦戦してます(´・ω・`)

暫くは少ない文字数で刻んで、更新頻度をあげようと思います。


新コロナウィルスのせいで仕事激減の沖田久遠でした_(:3」∠)_

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