英文法と日本語文法との関連を考えて、納得することで英文法を学習しやすくする。
英語に限らず、外国語を身に付ける上で「文法は世界共通」と考えることが重要と思う。「文法は世界共通だから日本語文法はどうだろうか」と考えることが、外国語学習のコツであると思う。
たとえば日本語には、疑問文があるが、英語にも中国語にもフランス語にも疑問文がある。おそらく世界の言語の多くに疑問文はあるだろう。同様に否定文も命令文も世界共通であるだろう。
日本語では、述語の後ろに「た」があれば、大概、過去形を意味する。英語では動詞の後ろに"ed"がついたら基本的に過去形だが、例外もある。中国語だと文末に「了」をつけたら、過去形だ。
文法というのは、文章を作る時のルールである。
ルール、言い換えれば法律の分野において、たとえば、殺人はいけない、といった法律は世界中のどの国にもあり、世界共通であることから、国際法とよばれる。国際法というのは人類共通のものである。
文法においても、命令文、疑問文、肯定文、否定文、あいさつ言葉、過去形、現在形など、世界のどの言語にも共通している部分が存在する。同じ人類の頭脳から発生するから、共通してくるのである。脱線を許してもらえれば、鯨やイルカ犬や猫もそれぞれ共通の文法があると感じる。
「日本語文法と英文法は全然違うから、理不尽と感じるだろうけど無理やり覚えなければならない」という感じで昭和の世代は英文法を勉強した。が、それではいけないと思う。
英文法を一つ学ぶたびに「日本語文法の場合はどうだろうか」と考えることが重要だ。
「英語の過去形は語尾に"ed"をつけるけど、日本語の場合は・・・「た」をつけるね」「Comeの過去形はCameみたいに変革するけど、日本語の場合どうだろう、・・・「遊んだ」のように「た」ではなく「だ」を使う過去形があるんだな」といった感じで一つずつ、日本語文法との共通点を見つけて、理解ではなく、納得しながら学習することが、文法学習のコツといえる。
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