3人称単数現在(3単現)のSについて
英語で考える、を目標にして学習しているのがインド人です。だから、彼らの英語力はかなり高度です。日本人の英語力は、かなり負けてます。相当負けてます。
英語で考える、を実現出来たら、お金をかける必要がありません。ヒマな時にいつでもできます。間違えて恥ずかしいとか発音がヘタで恥ずかしいとか一切ありません。自分の脳内だけで完結しますから。
英語で考える、を実現するには、中学英文法のカンストが必要です。本文は、そのお手伝いができればいいな、と思って書いています。
1, 3単現のS
英語学習の最初の段階で、私達は、「3単現のS」というのを学ぶ。
主語が「彼」「彼女」「山田くん」と言った3人称単数で動詞が現在形の時に、その動詞の後ろに”s”を付ける、という決まりがある。その決まりを「3人称単数現在のS」略して、「3単現のS」という。
英文法の最初で学ぶことだが、間違えると減点がきつい。また「3単現のS」の理由など大した説明もない。たかだかSを一つ付け忘れただけで、半分くらい減点されると理不尽に思えて、英語がイヤになってくる。
中学になって、英語学習に期待していた子供たちが、最初につまずいてしまうのが、「3単現のS」といえる。
さて、私は以前、アメリカ人の友達に「3単現のS」を間違えたら、どういう風に感じるか、SNSで問いかけたことがある。社会人の彼は、「昔覚えたヤツだね。会話の中では大して気にならない、相手がSを忘れていたら自分の脳内で勝手に変換してしまうし、自分がSを忘れても相手はそうするだろう。
でも、自分が書いた文で「3単現のS」の間違えがあると、「ぎゃー」とわめいて、頭を書きむしってしまうね」と回答してくれた。
つまり「3単現のS」は、会話では大したことないが、書面上で間違えると凄く恥ずかしいミスになるようだ。
さて、これを日本語で考えた場合どうなるだろうか?
1) 学習の最初に学ぶ
2) 会話では気にならない
3) 文書で間違えると恥ずかしい
日本語に同じような決まりはないだろうか?
私は、「はをへ」がこれに相当すると思う。
「彼わ、飼い犬お 病院え 連れて行く。」
うわぁ!かっこわる〜、たまらんなぁ!と思うよね。でも、小学校1年のこくごで、なぜ「はをへ」なのか理由もなく教えられて、話してる時には意識しないし、書き間違えたら恥ずかしい。
つまり、「3単現のS」を間違えるという事は、「はをへ」を間違えるのと同じくらい恥ずかしい、という事といえる。
実際、社会人になると、英語のビジネス文書、新聞記事や契約書など、「3単現のS」を間違えた文書を目にすることはない。大人として恥ずかしいから、学校できつい減点されるのもうなづける。
こんな風に、日本語の場合どうなるかを考えながら、英語を学習することが、英語上達のコツです。
また、私達日本人は日本語文法を知識として知らない。だから、英文法と日本語文法を比較して考えていくことで、日本語文法を再発見することも可能になります。
そうした話しも後々書いていくつもりです。
読んでいただいてありがとうございます。