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第1話「漆黒社畜と転生とシンプルと」


ありがとうございます。




158連勤を終えた23時、俺は眠気を押さえるように会社を出る。



頭の中で音がした。


目の前が真っ黒になって……

生臭い匂。

(うるさいうるさいくらいくさい)

(きこえないききたくない)


(もういいかい?)


こどものころ、あそんでた。

あのこえだ。


(もういいよ!)


かくれんぼしよう。


目を覚ますと青空が広がっていた。

体を動かそうとするとスッと動く。


手のひらをみると赤黒くむくんでいない昔の手、

傷もないまっさらな普通の手だ。


「死んだんだな」


嬉しさより虚しさのほうが強い。

正直、そのまま消えたかった。


立ち上がって、

周りを見渡してみる。


草原と画面越しでよくみていたヨーロッパっぽい形の街がある。


天国に行けるとは思っていなかったが、

いけたとなるとまあ、悪い気はしない。


「おい、そこのお前、ちょっと来い!」

声のした方を振り向くと

いかにも兵士って感じのおっさんが俺を睨んでいる。


「とっとと来い!エイジア人風情がのろのろすんな!」


どうやら、俺はエイジア?と間違えられているらしい。


「すいません、私は秋山夏男という名前で…」


瞬間、おっさんは俺に殴り掛かってきた。

左頬に熱のある痛み。


「あっ?なんか言ったか」


そういう奴を引き付ける何かがあるのか、

俺が出会う上司、上級生はみんなこういう奴だった。

大体、馬乗りになって訳わかんなくなるまで殴るのが

こういう奴だ。


(こういう奴も天国にいるのか…最悪だな)

そう思った瞬間、

おっさんはの前にウィンドウが突然出現した。


   下級兵士ナップ・タップ

     HP31、MP0

   戦いますかYES/NO


俺は目をこすり、この状況を考える。


おっさんは動きを止めたままだ。


(YESってやったらどうなるんだろう)


ウインドウの右隣に別のウィンドウが現れた。


   ・戦う

   ・スキル

   ・にげる


(スキル?)


別のウィンドウが消えて、

新しいいウィンドウが開いた。

  

   ・砂投げ

   ・石投げ

   ・叫ぶ


(石投げかな?)


瞬間、辺りに落ちてる石を拾った俺は、

プロ野球選手みたいな動きで石を投げていた。

自分でもやったことのないすごい動きだった。


投げた石はおっさんの眉間に思いっきり当たり、

おっさんは倒れた。


まん中のウィンドウを見ると

   夏男はナップ・タップを倒した。

   経験値18を手に入れた。

  ・兵士の鎧

  ・兵士の服

  ・兵士の剣

  ・15ギラ

  を手に入れた

と出ている。


どうやら、天国は昔やっていたゲームに近いようだ。

アクションゲームは苦手だったから、

こういうのはすごく助かる。


すると兵士は消えて

鎧、服、剣、2枚の銅貨があらわれた。


匂いを嗅いでみると臭くない。

サイズはあうかなと思って着てみると

ぴったりのサイズだった。


銅貨をポケットに入れ、俺は剣を握る。


(これならやっていけるかもしれない……)


薬草とかそういうやつを買えたらいいなと

俺は街に向かった。

ありがとうございます。


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