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ほぼ異世界学校の死神達!  作者: 吉野紡
1/1

始まり①

起承転結の起の3分の1ぐらいです。すみません次の話が面白いので期待を。


悪魔と契約することで人間は死神となれます。




俺、神原陽翔かんばらはると人生最大の過ちを犯した。それはなんだって?と言うとそれは中学時代一切勉強しないで遊びまくったこと。そのせいで高校も4人ぐらいしか落ちないアホ高校受けたのに落ち。結果を言えば市立、私立両方落ち俺の未来は中卒になるのはもう確定事項だ。俺は未来に絶望した。ただベットの上でうつ伏せで過去を後悔するばかりだ。


「はるとー手紙が来てるわよ」


リビングから聞こえる大きい母さんの声。


「俺、今悲しいから部屋から出たくない。」

「あっそ」


すねたような感じで言われた。それから一分もたたないうちに母さんは俺の部屋を焦ったように叩きこう言った。


「はると!あんた受かってるよ高校に!特別枠として!あの空白高校に!」


俺は急いで扉を開けた。


「ど…どうゆうことなの?」


どうしてもこの状況についていけない。だって空白高校なんか受験してない。それに全国1位の偏差値の学校なんかに俺がその特別枠に入れる訳が無い。でも母さんが持ってる紙は確かに俺の名前。そして空白高校の特別枠として入学を許す。と書かれているんだ。もうこれは間違いだとしても入学するしかないそう心に決めた。これがすべての始まり。

 そして今、陽翔は、東京にある空白高校の前に立っている。空白高校とは詳しく言うと

私立空白学園付属高校であり。小学校から高校までの学園。またそこは、卒業すれば結構いい人生を送れる人が多い。そんな凄い所に入学できたのだ。俺は、地面を力強く踏み校門の中へと入っていった。

 入った先は至って普通の私立高校。校庭が芝生ってことぐらい。でも他に見どころと言うほどのものでもないのではや歩きで校舎へと向かった。

 それを退屈そうに窓から頬杖をついている少女が見えない誰かに言った。


「ねえ…デオあの弱々しいのが特別枠なの?」


少女は深海のように深い青色の髪にターコイズブルーの緑がかった青い瞳の少年を指さした。


「多分。それにしても優陽(ゆうひ何かあの少年に不満でも?」


と答える。見えない誰かが答える。


「だって。私がいた9年間誰も特別枠で入学してこなかった。どの学年にも。なのにあんなのが特別枠に選ばれるなんておかしいと思わない?」


「見た目によらないよ。案外強いかよ?」


「そうかな…どうだろ多分弱いと思うけど」


不機嫌そうに答える少女、優陽


「なんで弱いってわかるの?」


「だってこっからでも分かる。あいつかな何も感じないの。」


「まさかここは空白だよ?」


「そのまさかよ…。余計わからない。」


二人の間に沈黙が流れる。

 下駄箱に来た陽翔、木でできていてオシャレな装飾品がついた靴箱達から木の匂いが微かにした。後ろから「ねー!君」という声が聞こえた。誰だろう?という顔をして振り向く陽翔。そこにの森林を溶かしたような緑色で言ってしまえば柚葉色の髪。後ろ髪を少し結んでいる。瞳は鮮緑色の少年がドヤ顔で陽翔の前に立っている。した陽翔は少し驚きを表した。少年は


「ねえ君。もらってないでしょ?」


「何を?」


「クラス表。」


少年はぐいっと陽翔の前にクラス表を突出す。

「あ…ありがと。俺、神原陽翔よろく。」


「俺は、海人(かいと)。宜しく陽翔!」


口角に笑みが浮ばせる海人


「おう」


二人はクラス表をしばし見つめ自分のクラスを確認した。


「陽翔?お前何組だった?」


「俺、1組」


「そっか…。俺、3組」


「俺ら違ったな。」


一番最初のにできた友達とそう簡単には同じクラスになれる訳がない。ちょっぴり顔を曇られた陽翔それを見た海人が思いっきり背中をドーン。と叩いた。


「いったああ!!何すんだよ海人!」


ちょっと注意するような優しい口ぶりで海人に言った。


「まあ、お前ならさクラスで絶対やっていけるからそう落ち込むなよなw」


ふざけて軽々しく言ってるみたいだが陽翔は海人の言葉に優しさを感じた


「励ましてくれてるの?」


嫌味だがあまりにも海人の見た目には合わないフレーズだったので皮肉を込めて悪ふざけぽく言い返した。


「お前がこの世の終わりみたいな顔してたからだよ」


「…」

「…」



「アハハ!」


笑えるところなんてないのになぜか二人して笑ってしまった。


「陽翔。クラスの前まで二人で行こーぜ」


「おう」


二人は階段を登って3階の1年の教室まで向った。

 陽翔は海斗と別れたあと、ガラガラとドアをスライドさせ1年1組に入った。入るや否や教室にいる人たちが陽翔を見つめるそれと同時にみんなからそわそわと小言が言われる。「特別枠の子」と。そんな中、一際目立つ馬鹿っぽいリボンを付けた教室の窓側にいる少女がこちらをやたらとじっと睨みつけてくる。それも無言でその少女は栗色の髪色で長さは腰ぐらいまである。瞳が琥珀を溶かしたような黄金色に輝く少女。そしてやたら目立つ赤色のリボンでハーフアップという髪型をしている。睨みつけてくる視線を避けるように自分の席へと向かい座った。

 

「特別枠で入学した神原くんだよね?」


と座った直後に女子から話しかけられ、しかも名前までバレてる。

 

「う…うん。てか何で俺の名前知ってるの?」


「ああ…だってね特別枠で入学できる人なんて毎年いないんだよ!5年に1人いるかいないかレベルなんだよ!だからみんなそんな噂で盛り上がってるよ。でも何で名前まで分かったのかは、わからないなゴメン。ちなみに私エレナ」


「いや…いいんだありがと。宜しくエレナ」


「へーお前、神原っていうんだな。ところでさ神原。」


話を割って入ってきたはクラスの男子。


「神原どんな魔法使えるの?」


「え…まほー?」


「そうだよ魔法。氷とか火の魔法とかあるだろ?何が得意なの?」


といった瞬間少年の手のひらから魔法陣が浮き出てそこから水が出てきたのだ。それを陽翔にほらと言わんばかりに突き出した。陽翔の頭の中は真っ白だ。魔法なんて使えるわけもないだってただの人間なのにてかそんなSF的なのがこの世にあるわけないのにと思った陽翔。


「何言ってんだよ魔法なんてあるわけな…マジックだろ?」


2人の顔がこわばる。すると話しかけてきた男子が


「神原お前、空白の事知ってる?」


「全国偏差値で1位の所だろ?」


2人の顔がこわばったまま。するとエレナが


「…全国1位ってのは表の顔。でも本当は空白学園は世界に認められてる魔法学校。それがホントの姿だよ…。」


完全に頭が真っ白だ。魔法なんか訳が分からなくなった陽翔。パニックになったせいか席から達教室をあとにした。それを見た二人は顔を見合わせ「大丈夫か?神原(くん)」という表情をしていた。陽翔と話そうと思い1組の扉の前まで来たが陽翔が教室を出ていってしまい結局ところ話せなかった海斗が2人に「陽翔どうした?」と言わんばかりの表情を浮かべ謎の重たい空気につつまれてしまった3人。


 一方自分でさえもどこにいるかなんて分からなくなっていた陽翔気づけば大きな茶色い中世ヨーロッパを連想するようなオシャレな両開き扉だと思われる。ところまでたどり着いた。陽翔はこんなところまで来てしまった、戻ろうと思ったがなぜかここまで来たと思われる廊下が壁になって戻れない。またここから先の廊下も壁なのだ。

なのでしょうがなく大きなドアをゆっくりと押して開けた。開けたら最初に長く重量感のある机に所長が座りそうなツルツルとした黒い椅子その正面に低めの薄い茶色の机に黒い高級感のある素材できたソファーそんな圧倒的な高級感をかもち出す雰囲気に圧倒されていた陽翔。


「あれ?お客さん?」


その声の先には美しい金髪色でエメラルドグリーンに瞳の少年。言っていしまえば絵本に出てくる王子様。ティーカップを持って紅茶を飲んでいた。


「いや…あの俺…。」


「気がついたら。間違えて来ちゃったのかな?」


こちらを見透かしたような発言に驚いた陽翔。


「やっぱり…わかりますか?」


「え…うんまあ。あと君悩んでるね相談乗るよこっち」


彼に言われるままソファーに座った。


「君もいるよね紅茶。」


というと人差指を動かすと一瞬にして陽翔の前に紅茶が出てきたのだ。陽翔はこれが魔法…。と思った。


「これでいいね。僕は高等部3年白羽ゆき(しろばねゆき)。ここは生徒会室僕は、ここの学校の副会長だよ君は?」


「俺も高等部1年神原陽翔です。」


「ああ!特別枠の神原くん。度会ってみたかったんだ。」


凄く好意的に陽翔に接するゆき。


「俺、そんな凄くないんですよ。魔法ってこの世にあるってこともさっき知ったばかりだし。第一魔法なんて使えないんす。どうして俺なんかが選ばれたんだろうって思うんです。」


自分の心境を伝える陽翔。


「僕には詳しくは分からない。でも少なくとも陽翔くんは魔法適性があると思うんだ。」


「何でわかるんですか?」


「長年の感かな♪」


「先輩まだ16か17ですよ?!」


「アハハ」


ジョークだよという顔で笑うゆき。


「この学校って見た目は普通なのにすごいですね魔法が習える学校なんて。この学校魔法適性があれば誰でも入れるんですか?」


「うーん…。そうゆうわけでもないんだ。ほとんどの全人類みんな魔法適正を持っているしかしその魔法の容量が小さすぎて魔法が使えないんだ。だからみんなってわけでもないんだよね。それに基本魔法使い同士で結婚するから子供は魔法適性を持って生まれる。だけどね本当に極稀にただの人間なのに魔法適性を持って生まれる500年に一人いるかどうかって感じなんだ。だから君は多分その500年に一人の逸材だから特別枠で入学できたと思うんだ。」


「じゃあ500年に1人の人間が集まって今の魔法使いがいるってことですか?」


「いやそれだといつになっても集まらないよ。なんだかんだで始まりは天使なんだ。」


「天使?ですか」


「うん。昔、天使がいたんだ。天使は魔法が使えたんだ。けれどある時、何らかの争いが起きて結果3タイプに分れてしまった1部の天使たちが羽を捨て地上に降りた。そしてその子孫が今の魔法使いに繋がるってわけ。例えばさ陽翔くんと同じクラスに居ると思うんだ。天音さんあの家は人のなかでもかなり天使に近い。つまり巨大な魔法適性容量を持っているんだ。すごいんだよね。」


「あの白羽先輩…。」


「ん?」


「残り2タイプがどうなったか気になります。」


「ああ…。あるタイプは天使である事を貫きとうした。最後は自らの長い年月をも生きてられる命の3分の1を神にあげその代わり天使に対抗する手段を得た。それは天使の羽根を黒く染めたような感じっていいかさ。うーん…悪魔となったんだよね。陽翔くんは信じる?この話そしてどちらの味方につく?」


凄く難しい難題を突きつけられたような陽翔。何が正しいとか味方とか分からない。


「俺はまだわからない。けど元が同じならどっちも大切にしたい。先輩は?」


「僕はできる限りみんなの中立した立場でいたいと思うんだ。だからね。どっちもの味方かな?」


陽翔は白羽先輩の目が今の言葉がどこか懐かしそうに。悲しい感じだと微かに思えた。


「さて。そろそろHRの時間だね。陽翔くんの友人たちもきっと探してる。ここから出ようか。ありがと楽しかった。最後に2つ、1つ目はまた来れるならおいでいつでも空いているからさ。2つ目さっき陽翔くん言ってたよね見た目は普通って。それ間違ってるよ。多分ここは君の想像を軽く超えるよ。じゃあね。」


ゆきの指が縦に振ったと同時にぱっとあとかたもなく陽翔の姿は消えた。


「さて陽翔くんはどんな感じかな。」


といい生徒会室の大きな机のある後ろに壁に掛かってる大きな姿鏡を覗くとゆきの姿ではなく階段に座っている陽翔が映し出された。少し動揺している様だった。


「良かった。時間には間に合うみたいで。」


それを見たゆきはホッとした様だった。が一瞬にして笑顔から真剣な顔になり社長が座るような椅子に向って言った。


「さっきから盗み聞きは良くないよ。三白(みしろ)会長。」


「ごめんなさい。悪気はないの。だって会話を私のせいで中断するのは悪いと思って、姿をくらませたのごめんなさい。」


そう言って出てきたのは薄ピンクに毛先がこいピンクの毛色で太ももまである長くてウェーブのかかった髪。左に花びらがパステルカラーの水色のガラスのような髪飾りをつけている。瞳は淡い青緑、浅葱色。をして全体的に緩そうな人だ。


「今度私も陽翔くんとお話したいわ」


ニッコニコな笑顔でゆきに言う三白。

ゆきは時計を見て時間を確認し三白に言う。


「そろそろ僕達も行くか、会長。」


「ええそうね」


そう言って生徒会室を後にする二人。



気がつけば陽翔の目の前に広がる景色が変わっていた。

「ここは…階段…」


「あの…」


「わああああああ。」


いきなり陽翔の右隣で体を丸くして陽翔の近くにいる少女エレナ。その距離10センチちょい。

 

「あ…えっと…エレナ?」


「そうだよ?陽翔みんな探してたんだよ!良かった。見つかって。海人くんも心配して一緒に探してくれてたんだよ」

 

「海人も?」


「うん。そうだよ。早く戻ろ」


エレナが陽翔に手を差し出した。差し出された手を陽翔は取り立ち上がった。


「陽翔!エレナ!」


海人の声。


「おい陽翔!みんなめっちゃ探したん」


「ごめん。魔法の存在を知って何ていうかさ…訳がわからなって。気づいたら逃げ出してた。」


「で…でもいきなり魔法を見せたあゆむくんだって悪いと思うだ。だから気にしなくてもいいよ!これから魔法を習得すればいいんだから!」


励ますエレナ。


「じゃあ。陽翔のクラスに帰ろっか。」


海人の提案により3人は階段を2、3段登った時だった。「見つかったのか!」という声とともに目の前に突然現れる少年。少年は廊下に足をつき陽翔を見つめ言う


「ごめん!いきなり驚かせるようなことして」


深々と頭を下げた少年。


「大丈夫!もう気にしてないし、ちゃんと頭の中で整理もついたから。それよりさ名前まだ聞いてなかった。」


爽やかな感じで許した陽翔。その言葉を聞きゆっくり頭をあげた。そして少年は嬉しそうに陽翔の顔を見て


「俺は川崎歩かわさきあゆむ宜しくな神原!」


「おう」


二人は熱い友情の握手をした。それから歩は言った。


「今日の放課後また4人で集まらねえか。話したいこといっぱいあるんだ。」


それを聞いた陽翔達は勿論


「そうしよう!」


と笑顔で言った。そうして4人は登りきった階段の前にして笑いあった。しかしまだその時は誰も知らないこの4人が集まることはもう二度とないことを。

 

 陽翔は知らない。教室の真ん中辺りにできた、赤い赤い…湖がどんどん大きくなっていく事を。湖の前で倒れ込みお腹から真っ赤なバラの花びらが出てきている見覚えのある柚葉色の髪色の少年を目の前にして陽翔は座り込んで唖然とした中


「何がどうなってるんだよ…」


と言葉をはっした。背後から白い大きな羽を引きず者が陽翔に近づいている事をまだ知ならない。





ありがとうございます

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