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マイ・ジャスティス  作者: 龍希
41/60

41話 ネルのお誘い

勇貴は声の主が破壊神ネルだと分かると驚き、そしてどこにいるのかと辺りをキョロキョロと見渡す。

「ねっネル!どこ?」

「(私は...そこには...いない)」

「でも..声が」

「(それは...神託...使ってるから)」

「しんたく?..ああ、神託か!そう言えば前にもらったな」

「(そう...それを使って...神界から...直接ユウキの頭に語りかけてる)」

「へ~」

「(だから...声に出さなくても...考えるだけで...会話ができる)」

「あっ!そうなの?じゃ~(ネル?聞こえる?)」

「(うん...聞こえる)」

「おお~..あっ!(それで今日はどうしたんだ?)」

「(.........)」

「うん?(あれ?ネル?..もしも~し!聞こえてるか?)」

「(...ちょっと...ユウキと...話したかった..だけ)」

「ぐはぁ!(ぐはぁ!)」

ネルの言葉に思わず鼻血が出る。

「(ユウキ?)」

「(だっ大丈夫!...それで..話し..だったよな?)」

「(...うん....ユウキ...あれから...全然こっち...こないから)」

「(あれからって、あの夢の中の事か?)」

「(...うん)」

「(...あれって、2日前..いや、今日で3日目か?そのくらいしかたってないぞ?)」

「(...でも...ユウキと...話したかった)」

「ぐはぁ!(...そっそうか)」

勇貴はネルの言葉にまた鼻血を出すとそれを袖で拭った。

「(ユウキは...嫌...だった?)」

「(嫌じゃない!嫌じゃない!むしろ凄い嬉しいよ!)」

「(...本当?)」

「(ああ、本当に)」

「(...良かった...ネルも...話せて....嬉しぃ)」

「ぐはぁ!!(ぐはぁ!!)」

「(ユウキ?...大丈夫?)」

「(あっああ、大丈夫だ!)」

「(そう?...それで...その...ユウキは...いつ...こっちに来れる?)」

「(こっち..っていうのは神界の事か?)」

「(うん)」

「(そうか~そうだよな~..な~ネル)」

「(うん?)」

「(神界には、その夢の時にもらったワープで行けるんだよな?)」

「(うん...それが...どうかした?)」

「(ワープって行き先を明確にイメージしないといけないだろ?神界って最初にグノーシス様と会った真っ白い所しか分かんなくてさ...イメージがな)」

「(それなら...私を...イメージ...すると良い)」

勇貴はネルの言葉を不思議に思った。

「(ネルを..か?)」

「(うん...ユウキの...ワープは...普通...じゃないから)」

「(...説明それだけ!)」

「(うん...大丈夫)」

「(そっそうなの?まぁ~分かったよ、じゃ~明日..はバートナーの家に行くから..明後日、神界に行くよ)」

「(いいの?)」

「(ああ、自分もネルに会いたいしな)」

「(....分かった...じゃあ...明後日...楽しみにしてる)」

「(ああ..あっ!)」

「(うん?)」

「(いや、ウルとフウ...今一緒に行動してる仲間がいるんだけどな...一緒に..は無理だし..神界に行ってくる!って言うのも言わない方が良いよな?)」

「(連れてくる...のは止めた方が良い...でも...話すのは...別に...良い)」

勇貴はネルの言葉に驚く

「えっ!(えっ!良いの!)」

「(別に...隠してないし...普通は...知ってても...来れない...それに...信じない...と思う)」

「(ですよねー..よし!それはその時考えるとしよう。じゃ~明後日な..ネル)」

「(うん...待ってる...)」

ネルのその言葉を最後に声は聞こえなくなると、勇貴はゆっくりと目を閉じた。


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