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マイ・ジャスティス  作者: 龍希
39/60

39話 本題

「いっいや!これは..その..何て言いますか」

「ふふっ、別に本当のステータスを見せろ..何て言わないわ」

「えっ?そう..何ですか?」

「ええ、君が悪い子だったら話しは別だけど...それに、だいたいの強さはさっきの会話で分かったから」

「...あの~ちなみにさっきの会話ってどの会話ですかね?」

「それは、君が地竜を一人で倒したって話しのところよ」

「地竜ですか?」

「そう、だって君..地竜を一人で..それも目立った怪我も無しに倒したんでしょ?」

「ええ、まぁ..はい」

「つまり、君は最低でもランクA~A+ギルドランクA位の実力は有るって事でしょう?」

エテル・ノーネクの言葉を疑問に思った勇貴がさらにエテル・ノーネクに問う

「でも..地竜ってBランクの魔物ですよね?だったらランクBでもおかしく無いんじゃないですか?」

「あら、やっぱり君は知らないのね?」

「えっ?」

「え~とね、そもそも魔物のランクと人のランクでは強さが違うのよ」

「え~と、じゃ~つまり」

「普通はね魔物のランクに対して人はその魔物のランクと同じランクの人が3~5人で同等の強さになるの、つまり君が単独で倒した地竜はBランクだから地竜を倒そうと思ったら最低でもBランクの冒険者が3~5人は必要になるわ」

「魔族..みたいにですか?」

「あら?そっちは知っているのね?」

「えっ!あっ!そのどっかで聞いた覚えがあって」

「ふ~ん..まっ!そんな感じよ、だから今、君が使っているBランクのステータスだとおかしいと思ったのよ..まっ!確信したのは君の反応を見てからだけど」

「あはははは..はぁ~」

勇貴は苦笑いをしたあとため息をついた。

「ふふっ、やっぱり君が本当のステータスを隠してるのって..極力面倒事を避けるため?例えば..貴族とか?」

「まぁ~そうですね」

「..やっぱり」

勇貴の答えにどこか雰囲気が暗くなるエテル・ノーネク

「あの~どうかしましたか?」

「ああ、ごめんなさい..それがね..君をここに呼んだ理由のもう一つの理由がね..ある人から君がギルドに来たら家に来て欲しいと伝えて欲しいって事でね」

「もしかして..その人って貴族の人..ですか?」

「..ええ」

「やっぱり」

「でもね..あの子そこらにいる貴族と違って信頼できる人よ..でも、ユウキ君がどうしてもって言うなら私から断っておくわよ?」

「ちなみにその人の名前は?」

「それはね..バートナー・ルーカスよ」

「..ああ、バートナーさんですか」

「..あまり、驚かないのね?それにバートナー..さん?」

「ああ、バートナーさんの事は訳あってちょっとした知り合いなんです」

「...ちょっとした知り合い..ね、まっ!それはいいわ..それじゃ~」

「あっ!はい、大丈夫です」

「そう、良かったわ」

「それで、いつバートナーさんの家に行けば良いですかね?今からですかね?」

「それじゃ~今日私からバートナーに連絡を入れておくから明日改めて行ってもらえるかしら?」

「はい、分かりました」

「それじゃ~私からは終わりだけど..ユウキ君からは何かある?」

「いや~あっ!あの~ダンジョンでドロップしたアイテムの換金をしたいんですけど」

「ああ、それなら下の受付...いえ、君は確かアイテム..ボックス?って言うスキルを持っているのよね?」

「はい..それもギドさんの手紙に書いてたんですか?」

「ええ、そうよ..う~ん、そうねじゃ~サリィ」

「はい~」

エテル・ノーネクの後ろに控えていたサリィが返事をする。

「ユウキ君を倉庫に連れていってくれる?」

「はい~」

「ユウキ君、アイテムは倉庫に直接出してちょうだい、その方が楽だし目立たないでしょう?」

「はい、ありがとうございます」

それから勇貴達がエテル・ノーネクの部屋を後にし、倉庫でアイテムを出していくとだんだんいつもニコニコしているサリィの笑顔がなんとなく凍り付いていっているような気がした。



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