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今、目の前に見えている景色全ては貴重で素晴らしいものだった

作者: 風奈多里

部屋の中から窓の外を眺めていた。


すると、突然目の前に大きなタワーが落ちてきた。


ドーンという音が響いた。


何階建てのタワーかは、わからない。


とても大きかった。




それから数秒もたたないうちに、そのタワーが爆発し、燃え始めた。


私の家は炎に吹き飛ばされ、


私の体は熱風に包まれた。


熱くて息ができなくなった。


必死に熱風の闇から抜け出そうと走った。


息切れがして、喉が痛かった。


死ぬ思いで走っていると、少しずつ冷たい風が感じられる場所へと出て行くことができた。


私は生きていた。




しかし、その次に逃げ込んだ家でも、またその次に住んだ家にも爆弾は落ちてきた。




まるで、私を追いかけているかのように。




私は、家族を失った。


全てはこの追いかけてくる爆弾のせいだ。


気がつくと人生の半分以上を一人で過ごしていた。


誰かと一緒になれば、たちまち犠牲になってしまう。


死ぬのなら自分一人で十分だ。


そして、一人なってからも爆弾は、落ち続けた。


そのたびに一人で逃げ惑う。




恐怖と孤独が押し寄せる毎日を過ごした。




その後、地球は大きく変化した。


数々の災害が起き、大陸は削られ、環境破壊が進んだ。


住める環境はなくなり、人々は水に流されていった。


私も、家をなくした。


目に見えるものは、残り少ない大陸と、大量の泥水。


私は一人。








争いは無意味だ。

いつかの地球のために。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 風奈さん、こんばんは!なかなか怖い夢見てしまいましたね。ドンマイです。私も稀に怖い夢見るんですが、心臓がバクバクして眠れない笑 良い夢か、夢なくてもいいからゆっくり寝させて欲しいですよね.…
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