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都会の花火と田舎の花火

作者: 慎君

 都会の花火を見に行くには、相当覚悟しなければならない。

 それは私の大嫌いな人混みに飛び込むことだからである。

 お金をかけて観覧席でも買えば良いのかも知れないが、別に花火ごときに金を掛けたくない私はやはり地獄を見ることになる。

 その惨状を列挙すれば以下の通り。


 花火をより良く見ようと思えば、ギュウギュウ詰めになる。

 長時間突っ立っているしか無く、腰が痛くなる。

 子供を肩車するので、更に腰に来る。

 何処から湧いてくるのか、ヤンキー連中を見て不快になる。

 子供が「トイレ」などと言い出すと、途方に暮れる。

 帰りの電車も立ちっぱなしで、休めない。

 

 何が楽しくて花火なぞ見に行くのか、全く気が知れないのである。実のところ、こうなる事が分かっているので、私は決して都会の花火なぞ見に行かないのであるが、全く阿呆の所業である。

 これとは対称的に、田舎の花火は実にのどかである。

 打ち上げ場所の200m以内の絶好な観覧場所に、ブルーシートを敷き、横になってのんびり眺められる。子供が「トイレ」などと言い出しても、そこらにさせれば良い。


 私がおすすめするのは、石巻の川開き祭である。旧北上川の河口付近にある中洲から花火を打ち上げるのだが、川の東側は人混みなど全く無く、まったり観覧出来る。ただ、花火が終わるまで石巻駅のある西側に渡る橋が閉鎖されてしまうため、東側のジモティー向きなのが、他から来る人には難だが。




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