シボウ・ドウキ
俺達は“しぼうどうき”を考えていた。
原稿用紙に書いては破り…また書いて…。
俺は親友に聞いた。
「なぁ、もう出来てんのか?」
「ああ、勿論さ」
…こう言う時、アイツの才能は羨ましい。
やっと“しぼうどうき”が書けた。
屋上で二人、のんびりと空を眺める。
「行けるかな…」
アイツが、小さく呟いた。
「お前ならいけるって!」
「お前もなw」
二人で笑い合う。
夕日が沈んで、空が陰る。
「…そろそろ行くか。」
「そうだな。」
星を見ながら、二人で頷きあった。
そして俺達は、地上へと降りた。
志望動機を書いていた時の友人との会話から。
「死亡動機」になりそうだ…。
って言う簡単な置き換え。