◇1-1
思いつきで始めてみました。
不定期更新です。
誤字脱字はどんどん報告してくださいm(__)m
それでは、楽しんで頂けたら幸いです♪
私は恋をしていた。
相手は一学年上の容姿端麗な剣道部主将。
どちらかといえば美しい部類の顔立ちに、艶やかな黒髪。
剣道をやっていることもあり、筋肉が程よくついたしなやかな体躯をしている。
当然女子にはモテモテで、それにも関わらず女子に全く興味を示さず剣道に打ち込む姿は、ますます彼の好感度を上げていた。
彼が剣道を練習する姿を見ようと、剣道場には多くのファンが連日集まっていた。
私が彼を初めて見たのは、1年前。
高校に入学したばかりで、彼のことも噂でしか聞いたことがなかったころだ。
一目で、目を離せなくなった。
それから見かけるたびに目で追うようになり、そう経たないうちに恋をしているのだと気づいた。
初恋だった。
でも告白しようとかそんな気持ちもなく、片想いでも見ているだけという現状に満足していた。
廊下ですれ違う時に目が合うかドキドキしたり、遠くに彼を見つけて友達とキャッキャするとか。それだけでよかった。
孤高の憧れの存在でいて欲しかったんだと思う。
……なのに。
なのに!!
「これは、恋だと思うか?」
なんで私が、こんな目に合わなきゃいけないの!!??