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18.ハサミと魔術は使いよう

 「んで、次に……」

 「まだ有るわけ?」

 「そうウンザリしなさんなよ、さっきの水の板を足元に出してくれないか?地面と水平にして」


 ぶつくさと文句を言いながらそれでも地面の上から少し空間を空けて板状の水を出した。その上に悠真は拾った石を乗せた。


 「なにしてんのよ」

 「この石を上に跳ね跳ばせるか?」


 多少イラッとしながらも石を勢いよく跳ね飛ばした。簡単に宙に舞った小石を見て、レオンの表情が変わった。


 「ユーマさん、もしかして……」

 「おー、結構高く飛ぶもんだなー」

 「アンタねぇ、人の魔術で遊んでんじゃないわよ」


 呑気に小石の行方を追っていた悠真の目線がセリアに顔に移る。


 「要領は掴めたよな、じゃあ次にセリアが乗ってみようか」


 その言葉を聞いたレオンが息とともに言葉を吐き出す。


 「やはり……ですか」


 セリアも何かを察したようだ。


 「……そういうことね」

 「なんだ?なにを言っている?」


 ガルドだけが話の流れを読めていないようだ。


 「じゃあ、行くわね」


 先程小石にやったことを自身に行う。セリアが空高く跳躍し、ズサッと着地した。その様を見てガルドが目を見張っている。


 「イェー、成功ー」


 パチパチとやる気のない乾いた音を立て手を叩く悠真にセリアが詰め寄る。


 「なんだってそんなに反応が軽いのよ!」

 「逆になんだってお前はリアクションが大袈裟なんだ」

 「僕達には無い発想だからですよ……」


 何とも言えない表情のレオンを見て悠真は肩を竦めた。


 「まぁ、俺の独力じゃないけどな。詰め込み教育の弊害というか……今回に限っては恩恵に預かってるが」


 フト、記憶が呼び覚まされる。


 (そう言えば学校的な建物を見たこと無いな……本屋に行っても教科書というより何かの記録物ばかりだったし)

 (経験則で動いているのか?見て学ぶ寿司屋みたいな……)

 (とは言え、俺も一から十まで教えられるほど知識は無いしなぁ)


 「なにボーっとしてんのよ」

 「あ痛」


 思案に没頭しているとセリアから軽く頭を叩かれた。


 「アンタね、自分がなにをやったのか分かってるの?」

 「魔術をより便利にした、使い方が増えて良かったじゃないか」

 「そうだけど、そうじゃない!」

 「ソウダケドソウジャナーイ?日本語なのに伝わらないこの歯がゆさ」

 「あーもう!!」


 セリアは上手く言葉が出ないようでもどかしげにしている。


 「ん?待てよ?全身に貼り付けて防御力を固めた上でビョンビョン跳ね回れば最強じゃないか?」


 さも、良いことを思いついた!!という様子で悠真が提唱する。


 「無理よ、出せても一つだけ。結構微妙な操作が必要なんだからね」

 「そうか、まぁソレはソレで有りだな。要所要所で使い分けるライダーのモードチェンジみたいでかっこいいし」

 「なによ、ライダーって」

 「コッチの話だ、気にしないでくれ」


 喧騒を繰り広げる二人に視線を注ぐレオンとガルド。


 「ユーマさん……ある意味化け物ですね」

 「そうか?オレは面白くて仕方が無いがな」

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