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半身半疑‐002
僕は建物内の部屋を出たり入ったりを繰り返して何とか僕へのターゲットを外すことができた。
「ふぅ…」
”テケテケ”の話はどこへ行ったんだ。全然下半身があったぞ。
それに、”テケテケ”って時速100kmって噂だし、それにしては絶対に遅かった。
ていうかなんだ100kmって。設定盛りすぎだろ。
「おい、そこのオマエ!ここは危険だし、俺の邪魔にもなるし、さっさと帰ってくれ。」
「いやその帰り道が分からなくて───え」
後ろから聞こえてきた声の主を確かめようと振り向くと、そこには上半身だけの怪人がいた。
ああ、ホラー映画ならここで俺は死ぬんだろうな。
でも、死にたくないから、僕は走る。
「またかよぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」
「下手に動くと危ないぞ!ちょっと待て!」




