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紫電の王  作者: 柳澤快誠
王魅事件
6/18

王魅事件 上

ホテル王魅で起きた事件の話です。

~~2019年8月10日~~

朝の速報として、多くの番組でそれはとりあげられた。

『今テレビをご覧の皆さん!事件です!異能力を使う6人の集団がホテル「王魅」に立てこもりました!

6人は宿泊していた43名と従業員38名の計81名を人質に立てこもりました!』

ニュースキャスターは息を整えまた喋りだす。

『なお、犯人等の要求は不明なため人質の安否はまだ確認できておりません。』

そんなニュースが報道される15分前に蒼汰が入っている異能力事件を解決する機関は動きを見せていた。

機関のトップである土岐が指令を蒼汰たちに出す。

「ではまず、結論から言うと封書持ちが事件を起こした。ホテルに立てこもっているからそれを叩け!」

そこで、頭を派手に染めた男性が手を上げ尋ねる。

「人数は何人なんすか?」

「敵は6名…まぁ、封書を待ってると言えど一般人と同様だから楽に終わるだろ」

「それで、今回は誰が出るんですか」

「そうだな、狭い空間での戦闘になるため大掛かな攻撃は出せないため御幸と石崎と内田の三名が出るように、被害は最小限に収めることが今回の命令だ」

内田…内田美穂の事であることは全員は察していた、なぜなら兄である優清は封書を持っていないからである。

「それでは、今から5分以内に向こうに着くように。では出動!!」

その場からは敬礼をする音がした後すぐにサッと移動する音が続いた。

蒼汰が移動してるとき、後ろから声色にいら立ちを露わにしている声がかかった。

「おい!蒼汰!妹がかすり傷一つでもしたら許さねえからな!」

妹の事が気にかかるのか内田優清は今回のメンバーの中で一番行動力のある蒼汰に声をかけていた。

「あぁ、仲間は俺が守るが、その必要は今回いらないと思うぞ」

「妹の心配は安全だからとかの問題じゃないんだ!もっとこう…根本的なとこからのもんなんだよ」

「…そうか、なら妹の希望に満ち溢れた顔を見てくるんだな」

そういうと、蒼汰は後ろ手に手を振り去っていく。

その後に続くように今回の任務に選ばれた石崎壮也と内田美穂が歩いていく。

「お兄ちゃん!心配なのは分かったけど、私は大丈夫だからね」

「…優清さん俺だっているんですから、心配ばかりしていると倒れますよ」

優清は石崎の首に腕を回す形で石崎を掴み、

「おい石崎よ~、お前戦闘能力だけなら俺のが上なのわかってんのか?」

「いやいや、冗談ですよ~そんな、ねぇ蒼汰さん!」

「ん?あぁ、ほどほどにしごかれとけよ」

「っちょ!蒼汰さんまで!?」

優清の腕に力が入り石崎の首が絞められていく。

「美穂さん!お兄さんを止めて…」

「誰がてめぇのお兄さんだ!わかってないようだな!」

「はいはい、これから任務だからお兄ちゃんは一旦手を離そうね」

美穂が優清を制することで石崎を離した。

「ッチ、石崎任務が終わったら自主練に付き合えよ」

「え!まじっすか…はぁ、俺終わった感じしかしない…」

蒼汰と美穂はやり取りを見て笑っており、優清と石崎もつられて笑い出していた。

「じゃあ、任務に行きますか」

「はいい!」「了解っす!!」

そうしてホテル王魅はと蒼汰・美穂・石崎は向かっていった。

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