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無味無臭の刺激

気がつくと、上も、下も、右も、左も…色のない駅のホーム

しかし、見覚えのあるホーム

時間が止まっているらしい…電車も、だれも動かない

静止した時計を見ると、午前12時を過ぎている

おそらく、終電の時間


その世界では、僕だけが唯一動ける存在のように思えた





「・・・君、どうして色付きなんだ」


「・・・・えっ」


低く、それでいて透き通ったような声に振り向くと、真っ黒なコートに深くかぶったフード

大鎌さえ持っていないが、それは僕のイメージする死神、だった




「まさか…そんな年齢でこの仕事が出来るとは思えんが」


「な、なんのことですか」


「なんのことって、マジで?」


「え、えぇ…」


「本当に解らないのならまぁ…知らない方がいいだろう、いやこれもあれなのか?」



どうなっているんだ…現実とは思えない

訳がわからない



「てか、な、なんでモノクロなんですか!なんで時間が止まってるんですか!そして…」


「いやいや、うーん、あ〜そうだ夢だよ。夢だからに決まっているだろ

時間が止まってるのも、俺とお前だけ色付きなのも、、

君はオカルト~とか不思議なこと~が好きだろ?

そうだよ、これは不思議な夢なんだ、何が起こってもおかしくない」


「夢…?」


「あぁ、夢だよ」



夢…なのか?確かに僕はオカルトや不思議なことが好きではあるが…いざ自分の身に起こると冷静ではいられない

散々インターネットで人の体験談を読み漁っては疑似体験してきたはずなのに…




「とりあえず、俺はやらんといけないことがあるから、」



そう言って死神は、黄色いラインギリギリに立つ、色のない少年に



「こいつで、間違いなさそうだ」



そうつぶやくと…十歩ほど間隔をあけ、思いっきり

いやまて!!!あれは淡碕じゃないか!!!!!


気づいたときには遅く、死神の両足は既に宙

・・・飛び蹴りである




「ん…ん?」




確かに死神は色のない淡碕に飛び蹴りをしたはずだが…




「痛い痛い痛いァつ…!」




…ダメージを受けているのは死神の方だった

淡崎は全く動いていない




「い、いやしかし…これで、大丈夫だろう。少々勢いが良すぎたかもしれんが」


「…な、なにが、なにがだいじょ…」


「夢だ、気にするな それにそろそろ夢も覚めるだろう…」




そういった瞬間、じわじわと辺りに色が戻ってくるのを感じた


「ほらな」




同時に時間も流れだす

遅い世界、ハイスピードカメラ越しのような世界


瞬間、宙を舞う淡崎、動き出す電車…

ゆっくりと時間をかけ、それは徐々に加速する



「淡崎!!!!!!」


このままじゃ淡崎が…!!













「───そんじゃあーまた夢の世界で出会えたら、、そうだ、最後にひとつ、」






──俺は死神なんかじゃない──







・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・




・・・・・

































ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ


ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ


ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ


ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ


ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 


「んっ・・・」



・・・・・・・



ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 

ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 


「んっ・・・」



・・・・・・・



ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ 




「んっ・・・」



・・・・・・・





ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ ピッピピッ  







・・・・・・・うぅあぁあああぁああぁあぁあぁあああぁああああああぁあああぁ


五月蝿いッッツ!!!!!!









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