9.第二の問題
第九章
ー次の日ー
ドンッ!ドンッ!
パトル「カイ!起きろよ!」
パトル「学校、始まるぞ!」
パトルが、扉越しに声を掛けたがカイは一向に起きない。
パトル「カイ!入るぞ!!」
パトルはそう言い、カイの部屋に入った。
すると、そこには誰もいなかった。
パトル「あれ、?」
パトル「あいつ、まさか。」
パトルは急いで部屋をでて、いつもの場所に向かった。
そこには、制服姿のカイがいた。
パトル「やっぱりな。」
カイ「おぉ!ようやく来たか!」
パトル「なんだよ。俺を待ってたのかよ。」
カイ「そうだぞ。待ちくたびれたぜ。」
パトル「俺は、お前を起こしに行ったんだよ!」
パトル「そしたら、部屋にはお前がいなくて。もしかしたらで来てみたら。」
パトル「案の定、お前が此処にいたんだよ。」
カイ「わりぃ。わりぃ。お前が起こしに来るなんて思わなかったからよ。」
パトル「それはそうとして、何でお前は此処で俺を待ってたんだ?」
カイ「それはだなぁ。お前に見せたいものがあるからだ。」
パトル「見せたいもの..?」
カイは自分のマナクラスをパトルにも見えるようにした。
パトル「お前これ..グラディエーターからマナクラスが上がってるぞ!?」
カイ「そうなんだ。今朝、起きたら何故か体が軽くてよ。」
カイ「マナクラスを見てみたらグラディエーターの上になってたんだ。」
パトル「いや!?それより、マナクラスにグラディエーターより上があったなんて来たことないぞ!!」
カイ「俺もだ。」
パトル「これ。校長にどう説明するんだ..?」
パトル「朝起きたら、マナクラスが上がってましたぁ〜!なんて言うつもりじゃないよな?」
カイ「何故、バレた!?」
パトル「やっぱりな、お前は時々俺より馬鹿になるよな..」
カイ「そんなことより、そろそろ学校じゃね?」
パトル「あっ..!」
パトル「やべぇ。急ぐぞカイ!」
カイ「そう急ぐなって。」
パトル「お前少しは急げよ!!」
カイ「仕方ないなぁ..もう。」
こうしてカイとパトルは急いで学校に行った。
ー3時間後ー
カイ「案外、馬車でくるぐらいの時間があったな。」
パトル「そうだけどよぉ。」
パトル「お前はもうちょっと余裕を持って行動しろ!!」
カイ「はい..はい..。」
学校の門の前で立っていると、教官がこっちに来た。
教官「君たちは、試験に合格したのかい?」
カイ「はい!そうです。」
教官「そうか、じゃあ寮まで案内するよ。」
カイとパトルは教官についていった。
寮までの道中にパトルは教官に質問をした。
パトル「教官!」
教官「なんだい..?」
パトル「この学校には、入学式はないんですか?」
教官「ないよ。この学校の校長が、式が嫌いで「入学式はやらない!」って言ったんだ。」
カイ(あの校長なら言いかねないな。)
パトル「そうなんですね。質問に答えてくれてありがとうございます。」
そうこうしていると寮に着いた。
教官「ここが、今日から君たちが住む寮だよ。」
教官「寮自体にルールは基本的にないから、好きに過ごしていいよ。」
カイ「ありがとうございます。ところで、部屋などは決まってるんですか?」
教官「決まってるよ。」
教官「じゃあ、早速部屋の鍵を渡すよ。」
そう言われ、カイとパトルは鍵を渡された。
パトル「あれ、部屋って一人部屋なんですか?」
教官「そうだよ。校長の意向でね。」
教官「じゃあ、学校生活がんばってね。」
パトル「はい!ありがとうございます。」
そう言って、二人は寮に入った。
パトル「じゃあな、カイ。俺402号室だから暇だったら来いよ!」
カイ「あぁ..わかったよ。」
そう言ってカイとパトルは部屋に入っていった。
カイ「ふぅ、もう夜か。」
カイ(今日は、やけに日が落ちるのが早いな。)
カイ「さて、これからどうするか..」
カイ(ベル=キルシュトルテから、家族を守るための計画も次の段階に進めなければな..)
カイ(そのためには、あいつの手が必要だな。)
カイの言うあいつとは、ラジール国一の鍛冶師、アルヴァ=レイトルのことだ。
カイは、アルヴァ=レイトルに刀を打ってもらうつもりだ。
カイ(だがプライドの高いあいつが、たかだか13歳のガキに刀を打つか..?)
アルヴァ=レイトルは、プライドが高い男で有名だ。
カイ「うーん..」
カイ「まぁ、とりあえず今は、目の前のことに集中するか。」
カイ「さて、そうと決まれば明日の授業に備えて寝るか。」
そう言ってカイは灯りを消し、寝た。
第九章 ー完ー
作品を見ていただきありがとうございます。
今回、第九章では新キャラアルヴァ=レイトルが登場しましたね!
第八章のあとがきで今章は学校の話と書きましたが、学校については寮ぐらいしか情報がでませんでしたね。
仕方なかったんですよ〜。
学校について、もうちょっと書いてれば、3000字ぐらいになってましたから。
三章連続で、3000字超は嫌でしょ!
だから、学校の部分をあまり書けなかったんですよ!
でも、嘘はついてません。
寮も、学校についてですから。
まぁ、これからも頑張って連載していくので応援よろしくおねがいします!!
では次話もお楽しみに〜!