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剣龍、天啓が降りる。  作者: アルマゲドン大先生
第一幕
7/31

7.霊薬への第一歩

             第七章


広場には少しばかりの静寂が、訪れた。


教官「そこまで!!」

教官「勝者、カイ=アルベリッヒ。」


放送「第一試合、勝者は、カイ=アルベリッヒ。」


試合を見ていた他の受験者達は驚愕した。

パトルを除く他の受験者は、ジンが勝つと思っていた。

結果はその真逆、カイが勝利を手にした。

戦いが終わりカイは、決闘場から広場に戻った。


パトル「カイお前、すげぇな!」

カイ「まぁな、当然だ。」


パトル「素直じゃねぇな!戦うまではあんなに不安がってたのによ。」

カイ「痛い、ところをつくなぁ..」


カイ(確かにパトルの言うとおりだ。戦うまでは勝てるかどうか不安だった。)


パトル「そういえば、他の奴らが驚いてたぜ!」

カイ「あいつらは、俺が勝てると思ってなかったんだろ。」


パトル「ジンとの戦い見てたけど、お前一瞬負けそうだっただろ。」


カイ「まぁ..”一瞬”だけな。」


パトルと雑談していると、放送が流れた。


放送「第二試合、パトル=ラジール対バエル=ラバークです。」

放送「両者は、決闘場に移動してください。」


パトル「おっ!呼ばれた!」

パトル「じゃあ、行ってくるぜ!」


カイ「あぁ、頑張ってこいよ!」


パトルが決闘場に移動した途端、映像が流れた。


カイ「アレは、投影魔法!?」


投影魔法とは、術者が見ている光景を映し出す魔法である。


カイ(パトルが俺の試合を見ていたと言っていたのは、こういうことだったのか。)


パトルの試合が始まった。パトルは教えたことは、一通りできていた。

だが、パトルに勝算があるとは思えなかった。

なぜなら相手が、強すぎるからだ。


カイ「あいつ、大丈夫か?」

カイ(傍から見たら、パトルが有利に見えるが、相手は最小限の動きでパトルの攻撃を防いでいる。)


   ー一方そのころ学校側ー


教官「校長、何なんですか、さっきの戦いは。」

教官「アレが、本当に子供なのですか!?」


クレア「わかってるわよ。確かにさっきの戦いはどう見ても子供同士の戦いには、見えないわ。」


教官「では、何故。あの少年を呼ばないのですか?」


クレア「受験者は、あの二人だけじゃないのよ。他の子達もいるの。」

クレア「だから、呼び出すのはあとよ。」


教官「わかりました。」


カイ「にしてもあいつ、何故第一式を使わない?」

カイ「あの状況じゃあ、そろそろ使ってもいい頃合いなんだかな。」


パトルはバエルに必死に斬りかかるが、パトルの刃はギリギリのところで防がれる。

バエルは防戦一方で決して自分から攻撃するということはしない。


カイ(引っ掛かるな。何故、相手は攻めない?)

カイ(まさか、パトルの体力切れを狙ってるのか?)


パトル(くそっ!何で、当たらない..?)


パトル(奥の手にしときたかったが、使うしかないのか?)


パトル「考えてる暇はない。」


パトルが攻撃を辞め、後ろに下がる。


カイ「あいつ、まさかアレを使う気か!?」


カイ(アレは、まだあいつの実力では無理だ。)


パトル「ライラット流..”第六式”」


   《”アザール・ベルサイカ”》


     ボキッ!


パトル「くっ!」


パトルは実力にとも合わない力を使い、渾身の一撃をバエルに向けて放った。

だが、バエルは防御をしなかった。

刃が眼の前に来た瞬間、バエルは自身の剣でパトルの刃を弾いた。


バエル「剛心流..”第一式”」


   《剛破鉄砕ごうはてっさい


バエルのカウンターがパトルに刺さる。

バエルが剣を収めた瞬間、パトルは糸が切れたかのように倒れた。


教官「勝者、バエル=ラバーク。」


放送「第二試合、勝者はバエル=ラバーク。」


カイ「一体アレは何だったんだ?」


カイ「そんなことより、パトルのところに行かねば。」


カイは急いでパトルがいる決闘場に行った。


    ー2日後ー


パトルが、目を覚ました。


パトル「ここは何処だ?」


体を起こすとパトルは見慣れぬ場所にいた。


???「おぉ!起きたか。」


パトル「その声はカイか?」

カイ「そうだ。師匠の声を忘れたのか?」


パトル「いやぁ、忘れてないさ。」


パトル「一体何日経ったんだ?」

カイ「2日だよ。」


パトル「てことは試験は終わったのか..」


カイ「そうだ。」

カイ「まぁ、終わったって言ってもついさっき終わった、ばっかだけどな。」


パトル「そうか、悔しいな..」


カイ「?」


パトル「俺は試験の最初で倒れただろ?」


パトル「その後は、寝たきりで試合できなかっただろ?」

カイ「そうだな。」


パトル「だから俺、不合格だろ?」


カイ「おい!俺がいつ不合格だって言った?」


パトル「?」


カイ「俺も、お前も合格だ。」


パトル「まじで!?」

カイ「あぁ。大マジだ!」


パトル「だけど、何で?」


カイ「校長から聞いた話なんだが、10回勝てば、合格っていうのは嘘らしい。」

パトル「じゃあ、どうやって合否を決めるんだ。」


カイ「校長曰く、10回勝つまでに、受験者の実力を見て決めるらしい。」


パトル「?」


カイ「つまり、試験は受験者がこの学校に相応しいか見定めるためのものだってことだよ。」

 

パトル「でも、俺が何で合格してるんだ?」

カイ「お前の実力が、この学校に相応しいということだ。」


カイ「あまり謙遜するな、弱くなるぞ。」

パトル「それは、嫌だ。」


カイ「さて。あとお前今回は腕の骨が折れるぐらいで済んだが、これからは実力以上の力は使うな。」

カイ「わかったか!」


パトル「わかったよ。」


カイ「俺はこれから用があるから、ちゃんと休んでろよ。お前は一応、怪我人なんだからな。」


パトル「わかったよ。」


俺は医務室からでた。そして、そのまま校長室に直行した。


   ガチャ!


カイ「失礼します!」

クレア「ノックぐらいしてくれよ。びっくりするじゃないか。」


カイ「あんたが、呼んだんだろ。そのくらい許容してくれ。」


クレア「私はあまり長話が好きではない。早速、本題を言おう。」

カイ「早くしてくれ。」


クレア「君が一試合目の最後で使ったアレは、一体何なんだ?」


カイ「校長にどう見えたか知りませんが、アレは龍心流と言われる流派の一つです。」


クレア「どういうものなんだ?」


カイ「簡潔に説明すると、龍の心を理解し、龍の力を借りるというのがこの龍心流です。」


クレア「君以外に、その流派を使える者はいるかい?」


カイ「いないと思います。この龍心流は、僕が作ったものなので。」


クレア「その歳で作ったのかい?」


カイ「はい。」

クレア「いやぁ、君には驚かせられることばかりだよ。」


クレア「協力、ありがとう。」


カイ「では、これで失礼します。」


    バタンッ!


???「これで、良かったのかクレア?」


クレア「秘密にしてることを何個も聞くのは、秘密にする意味がないだろ?」

???「確かにそうだが。龍心流については、もうちょっと聞けばよかったんじゃないのか。」


クレア「グレイ。あまり、あの子のことは詮索しないほうが私はいいと思うんだがな。」


グレイ「そうか。まぁ、クレアが言うのなら仕方ない。」


カイ「さて、外出許可証も貰ったし、これで計画を進められる。」


これから身の毛がよだつ学園生活が始まるとは、この時のおれはまだ知る由もない。


        第七章   ー完ー

作品を見ていただきありがとうございます。

今回は色んな流派がでたり、技がでてとてもかっこよかったと僕は思います。

あと、パトルが合格した理由が説明不足だった思うのであとがきで説明します。

パトルが倒れる前に使った剣技、アザール・ベルサイカが教官などの学校側に高評価だったため、パトルは合格したということです。

合格の基準は結構曖昧な感じに決めてますね。

あと、ジンとバエル君も合格しました。

第八章以降からまた登場します。

あと今回はとても長くなりました。書くのが楽しいのが、悪い。俺は悪くない!!

次話もお楽しみに〜!


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