2.かすかな希望
第二章
剣龍の首が宙を舞った。
剣龍の意識が消えかかったその時、何者かが目の前に現れた。何者かが、剣龍の首を持ったその時、どこか別の世界のような場所にいた。
剣龍「ここはどこだ?」
???「ここはあなたと私だけの意識世界です。」
剣龍「何者だ!」
剣龍がそう言うと何者かは姿を表した。
マアト「私はマアト、秩序の女神です」
剣龍「女神かぁ、実在していたのか..」
マアト「あまり、驚かないのですね..」
剣龍「まぁ、こっちは神なんて信じれないほど忙しかったからな、そんなに驚きはしないさ。」
マアト「さて、雑談はそろそろやめましょうか。」
マアト「あなた、復讐のために戦争を利用したそうね、それについて色んな神が激怒しているわよ。」
剣龍「ふん、そんなこと知るか..」
マアト「特に、調和を司る神が怒っているのよ。」
マアト「私も怒っている神をなだめるのも、うんざりしてるのよ...」
剣龍「お前は、俺に文句でも言いに来たのか?」
マアト「違うのよ、私はあなたにチャンスを与えに来たのよ。」
剣龍「チャンスだと、一体どんなのだ?」
マアト「あなたは家族を殺された恨みで復讐しようと決意したのでしょ?」
剣龍「そうだ。今更聞いて何になる?早く本題を話せ。」
マアト「そんなに急かさないでよ、一応あなたにチャンスをあげる女神なのよ。」
剣龍「そんなことは、いいから早く話せと言ってるだろ!」
マアト「はいはい..簡潔に言うわよ、あなたを家族が死ぬ前つまり20年前に戻してあげる。」
剣龍「それは、本当か!?」
マアト「嘘を言ってなんの得があるのよ!」
剣龍「だが、どうやって20年前に戻すんだ?」
マアト「それは、あれを使うのよ。」
そう言ってマアトは、扉がある方に指をさした。
剣龍「あれはなんだ?」
マアト「あれは、時間を司る神クロノス様が作った扉よ。」
マアト「行きたい時間に設定して扉を開けると行きたい時間に行けるっていう仕組みなのよ。」
剣龍「そうなのか。以外だな..」
剣龍「神なんて言うから超常的な力を使うのかと思っていたら、案外普通なんだな。」
マアト「そんな軽く言うけどねこれでも凄いのよ!時間を行き来するのだって神でも簡単なことじゃないんだからね。」
剣龍「あの扉を開ければいいんだな?」
マアト「もうせっかちなんだから、そうよもう時間は設定してあるから扉を開けて進めばいいのよ。」
剣龍「案外、親切に教えてくれるんだな..」
そうして剣龍は、扉の方まで進んでいった。扉を開けて進むときに...
剣龍「..ありがとな..」
《バタンッ》
マアト「もうちょっと聞こえる大きさで言いなさいよ。」
剣龍が扉を進んだ瞬間、目の前が暗くなった。
目が覚めるとベッドの上で寝ていた。
???「カイ?起きなさいよ!朝ごはん机の上にあるからちゃんと食べなさいよ!」
???「おい!起きろよ!カイ今日は、一緒に稽古しようぜ!」
体を起こすとそこには見慣れた俺の部屋があった。
第二章 ー完ー
作品を見ていただきありがとうございます!!
前回のあとがきでも言いましたが見切り発車で作品を書いたのでネタが切れました。
助けてください。(;;)
あと連載を週刊か月刊のどっちにしようか迷ってます。
だけど多分ほぼ毎日、更新すると思います。