異世界に行ってしまった
先日、ショッピングモールに嫁と行ってきたんです。
そしたら『ナンとかクマ展』ってのをやってたんですね。なにかのアニメのキャラクターなのでしょうかね?
かわいらしいクマのいろんなグッズが売っておりました。
ぬいぐるみはもちろん、ポーチやリュック、文房具など多種多様に1コーナーを占めておりました。
「なんでも好きなもの一つ買っていいよ」
と嫁に言うと
「ホント? 何がいいかなー?」
とテンション高めです。
あれこれ「可愛い」「可愛い」と言って触っておりましたが、その内に言い放ったのです。
「このネズミ、可愛い」
はぁ?
ネズミ? ……ではないよな。「ナンとかクマ展」だし。
まあ耳は丸くて、たしかにネズミに見えなくもないけど、どうみてもクマだろ。
嫁は元々天然さんなんですけどね。
またしても、天然を発揮してるんで、「クックッ、クックッ」と笑ってますと、後ろを通りすぎた女子高生の二人が──。
「やーん、このウサギかわいい」
「なにィィィィ──!!」
これは、嫁と女子高生が間違ってるのか?
はたまた、ワシが間違ってるのか?
民主主義の原則、多数決にしても全てが1対1対1なので判断がつきかねる。
とんだ異世界に迷い込んだぜ。
というお話でした。