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2 絶体絶命
そのとき、
ガサッ…!
近くで草の音が聞こえた。
俺はその音の方向を見ると
「グルルルルルル…。」
とても大きい体をした魔物が現れた。
「ヒュ︎︎ ︎︎ ⤴︎︎」
俺は恐怖のあまり体が震える。
「神様仏様女神様…!」
俺はガタガタ声でそれを何回も言った。
「グアアアアア!!!!」
その魔物は腕を上にあげて捕まえようとしてきた。
《避けて!》
ドーン!!!
とても大きな音と一緒に俺の体は吹っ飛んだ。
そして、近くにあった木に体が強く当たった。
「っーーー…!」
俺は体中が痛くて泣きそうになった。
でも今は逃げないとダメだと思い我慢して逃げる。
しかし、走る速さがあの魔物よりとても遅い。
(どうしよう。上手く走れない…)
そう思ったとき
ガッ…!
(え。)
俺は木の根っこに引っかかってこけた。
「ぎやああああ!!!助けてーー!!!」
俺はそのままぐるぐると体がまわりながら進んでいった。