1 異世界転移
新作です!
よろしくお願いします^^*
「うぅ…。」
目が覚めたら、俺は木がたくさん生えている見知らぬ森にいた。
「ここは…森?どうして…。たしか俺、ベッドで寝ていたはずじゃ…。」
思い出そうとしてもあまり思い出せない。頭がぼんやりする。
しかも視界がいつもより低い。
不審に思い、近くにあった池で自分の顔を見るとそこには見たことのない生き物が映っていた。
「なんだこれええええ!?」
俺はびっくりして少し後ずさりした。
そして、勇気を出してもう一度チロッと見る。
やはりさっきと同じ生き物が映っていた。
「これ…。お、俺だよな…?」
その姿は赤色の目をしていて黒色のふわふわした毛をしていた。
「俺、人間だったよな…?どうしてこんな姿に…?」
自分の体を見ると毛糸みたいに丸い形をしている。
「ふたつ結びの女の子が潰したあれみたいだな…。」
ボソッと言ったとき突然
《スキルが発動しました。》
と、どこからか声が聞こえた。
「え、声…!?」
俺はびっくりして周りを見た。
しかし、どこ探しても誰もいない。
「もしかして、この声…。俺の脳に響いてる!?」
《はい。スキル【導く者】であなたの脳に響かせています。》
「何それ!?チートかよっ!…ってお前誰なんだ?」
《【導く者】のレベルが低いため答えられません。》
「なんでだよ!そしたら名前は?」
《【導く者】のレベルが低いため答えられまse》
「はいはいっ!それはさっき聞きました!!!」
「そしたら、俺がお前の名前を考えてあげるよ!」
《名前をですか?》
「おう!そしたらーー。」
俺は一生懸命考えた。
しかし、1番最初に思いついたのは
「Siriで!」
スマホのSiriだった。
《しり…?あのお〇りのことですか?》
「ちげーよっ!あのお〇りよりもっと良いやつだ!!!」
「そんなことより…ここはどこなんだ?それくらいは答えられるだろ?」
《はい。それはお答えできます。》
「よしっ!それじゃあ教えてくれ!」
《わかりました。》
《ここは、グロヴェルという魔物が生息する森です。》
「魔物…!?」
《はい。魔物は、人間や自分よりも弱い生き物を食べて成長します。あなたもその魔物の1種です。》
「俺、魔物だったの…!?てっきりうさぎだと思っていた…。」
「しかも、弱いものって…俺じゃーん。」
「俺、死ぬじゃん。1口でバグッだよ。」
《それは大丈夫です。》
「え、何かいい方法とかあるのか!?」
《はい。》
「おぉ!教えてくれ!」
《走って逃げるだけです。》
ガクッ。
「ダメダメじゃねぇーかっ!!!」
《そしたら会わないことを神様に願うしかないですね。》
「無理だろっ!そんなこと…!」
魔物はグロヴェルと言う森に生息しています。
グロヴェルは魔物の名前ではありません。
分かりにくて申し訳ありません^^;