表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

心のなかに宝石箱を持つということ

愛は余白に宿るもの

作者: コバコ


好き


と、あらわせばたったふたつの音で済んでしまうことを、わたしは、わたしたちは、ひどく分かりにくくて歪んでいて、美しくてけれど不明瞭な、そんなふうにしてしまう。



水底の見える明るい水には生きていられない生き物のように、明るいばかりではいけないのだと、何故だか皆心得ていて、まっすぐではない心を向ける。



そういえば、綺麗ということは、何もないこととも言うね。なのだから、わたしは、君が、愛おしいということを、綺麗だとは言いたくない。







たとえば、その、なびく髪が、光を帯びていて。


ひるがえる度に君を愛おしく想う。


その頬をやさしく撫でる、擽る、髪靡かせる風になれたらと思うほど。







月が綺麗だと言うように、言葉を探してる。



言いあらわせることの出来ない心を、けれど確かに、見つけるためには、きっと、生まれて死んでゆくまでの、全部が必要なんだろう。


君と私は別の生き物だから、全部をわかることは出来なくていいよ、だからこそ生まれる言葉とか余白とか時間とか一瞬とか、そういうものがたまらなく胸をいっぱいにする。




君と私のあいだにあるものすべて、等しく愛せる私がいるよ。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ