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薬師と仔狐の乱  作者: 蝸牛
第一部
6/31

秋風に告ぐ

結香ー」

「紫翠! おかえりなさい」

「あぁ、ただいま」


来るべきその時まで、紫翠は結香の側に居たい。

弱々しい子狐が無理をしていることを知ったからだ。

足の色がどんどん黒く変色していることに、きっと結香は気が付いていないのだろう。

秋時雨が上がった直後の庭は、じめじめとした空気が漂ってきていた。


さよならを言えずに秋が終わる。

消えるその日が近いと知って、子狐はこれからどうするのだろうか


きっとどうもしないのだろうと知っている。

昔から知っていたことだ。

覚悟ができていないのは、紫翠だけ。


それがなんとも情けなくて、少し泣きたくなった。

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