鬼の主任
8.
「みんな離れて!」
騒然した部屋の中。黒い影が煙を吐きながらこちらへ向かってくる。
ゆっくりゆっくり。獲物を捕らえて。
ドン!ドン!
「タ....」
「た?」
高嶺は生唾をのむ....緊張から汗が止まらない。
そして次の瞬間
「たかちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!しごとがおおおおいいいいいよよよよよよよよおおおおおおおおおおおつかれたあああああああああ」
ただの松田登場。
「てゐ!」
「ぐはぁ!」
松田溝にワンヒット!
その場に倒れこむ黒い影こと松田。まるで高嶺がうなじを切るお肉屋さんのような絵面。
「駆逐....してやる!!一筋残らず!!!!」
やはりお肉屋だった。。
_10分後_
「まったく何かと思ったら.....」
「ほんとですよ!!!」
「でも相変わらず仲がいいのですね」
「うらやましいです!!」
「こんな筋肉バカのどこがいいんだか」
「なんでそんなこというかな」
みんなで談笑していた。
「あんたたち!そろそろ時間よ!仕事に戻りなさい!!!」
「ヤベッ!主任だいくぞ!」
「あ!またね高嶺さん」
そういってそそくさと帰っていく。そうこの主任。年は私より2個上で名前は北川有栖という眼鏡のショートヘア。美人といえば美人だがアリスには程遠い存在だ。あと.....そのボリューミーな突起物も。私にとっては飲み仲間なのであまりわかりませんが、厳しいので鬼主任と呼ばれることも。
「あ、主任。」
そういって声をかける。