表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

思ったよりも。

5.

「え?」


「え?」


「ん?」


三人の声が重なる。


「どうした?」


「い、いやぁ?なんでもないですよぉ?」ゴゴゴゴゴゴゴ


(ゴクリ)


急に空気が冷え、思わず高嶺も唾をのむ


こうなったのはわずか数分前......


「おじゃましま____」


この瞬間森は目を疑った。自分の。


「すいませんちょっと洗面所かりますね?」


「ん?あぁ」


ひきつった笑顔で洗面所へ向かう。


ガンガンガンガンガンガン!!!!!


森は急に人の洗面所に思いっきり顔をぶつける!!!


(なんだなんだ、何か良くないものが見えているなぁ。稲〇淳二も怖すぎてそのまま葬式までステップアップしちゃいそうな何かがこちらを見ていたなぁ。あれは私の幻覚か?落ち着け私まだまだ始まったばかりだから。べ、べべ別に緊張してるわけじゃないし?ちょっと足元震えてるだけだし?ただのパーキンソンだし?関係ないし?もう一度見たら消えてるかもしれないわ。ほらあたしこう見えて結構ゲームするタイプだから。バグかなんかあるかもしれないもんね一応再起動しないと)ガンガンガンガン


森彩音


23歳


絶賛恋中、金髪のツインテール。お調子者。だけど真面目。とてつもなくあほ。


ふとそこで。


「うお!おいおい!どうした!」


「いえいえ、何でもないですよ」ガンガンガンガン!!!


「やめてぇ!こわれるからぁ!ここ賃貸だからぁ!!」


洗面所にヘドバンする森を抑える松田。そこにふと通った高嶺が。


「あんたらなにしてんの?」


「.........................................................」


「.........................................................」


こうしてとてもとても勘違いの混ざった偏見と印象の混沌劇...つまり茶番は事ありを終えた。

松田は泣き崩れ、森は血を抑え、高嶺はチーズを口にくわえていた。


そして....


「き、気晴らしにゲームでもしようぜ?」


「え?」


「え?」


「ん?」


三人の声が重なる。


「ど、どうした?」

(なぜか以上に体が冷たい.....)


「い、いやぁ?なんでもないですよぉ?」ゴゴゴゴゴゴゴ

(まずい、どうしたらこいつを追い払えるのか.....)


(ゴクリ。もりちゃんこんなに本気になっているのね,,,,,)


今に至る。


「何のゲームします?」


「まかせますよ?」


「あぁ俺も」


お任せ班の松田と森。


(これであやつが選んだゲームをことごとくクリアしてやるわ)


自信満々の様子。


「みんなでできるのがいいわよね?」


そういってカバンの中をごそごそあさる高嶺。


(ここで私がいいところを見せるには......)


「いや、そうじゃなくてもいいですよ?残機交代とかやり方ならいろいろありますし。」


「そう、じゃあ...松田!いつもの...ね」


「お!?きょうはまけねぇぞ!」


ガハハと笑う二人。戸惑いを隠せぬ一人。


「何のゲームを?」


二人が放った言葉それは。


「アイ〇ナ」


(森彩音....今日で終わります....)


アイ〇ナ...かなりの鬼畜ゲーとして名をとどろかす。誰しもが悩み。誰しもが頭を抱え。誰しもが挫折するゲームそれがこのゲームだ。


「ルールは簡単。最高難易度で最後のステージを何機で行けるかよ」


「がはぁ」


。地獄は今から始まる。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ