あたふた
4.
(まぁ好きな人はガイアだけど...)
松田は悩んでいた。
(ほかにいるかなぁ?)
推しの問題に。
(確かに推しではあるが....総合したらなぁぁぁ....)
悩んでいた。彼はとても悩んでいた。
「...................」
(まさか....やっぱり高嶺さんのことが!?)
森は電話の前でそわそわしていた。決してかみ合うことのない会話に余計な雑念と思考をうねらせ。
「まぁいるかな?」
(別のゲームにも結局いるし。いるよね?)
「.........やっぱり、それって」
そこまで言った時。
「森ちゃんごめん誰か来たみたい。」
森思う。
(どうしよ!どうしよ!どうしよぉぉぉぉぉぉぉぉ!これはまさかの相思相愛!!??)
_松田宅_
「おお!たかちゃん!」
「うざい呼び方ね」
「まぁまぁそういわずに!!」
高嶺はちょうど松田の家に来た。誤解しか生まないことも知らずに。
「そうだ!!!」
そういって松田はスマホに目を向ける。
「もしもし?森ちゃん家来なよ!」
「E!!!???」
森は叫ぶ。喜びで叫ぶ。
「フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォイイイ!!!!」
_エベレストの中間付近_
「なんかこえがきこえるぞ!」
「ほんとだ....みんなに連絡を入れろ!」
「HQ!HQ!」
軍人があたふたしていた。
_森宅_
「どの服着てこう....」
森があたふたしていた
_会社_
「部長!この件なんですが...相手側のミスにより遅れるとのことです!」
「なに!?こんな時に高嶺たちがいないとは....会議を開くそれぞれのチームからリーダを呼んでくれ!!よーし!ねばるぞぉぉぉ」
部長がフンスフンスしていた。
_松田宅_
「でさぁ!あの後つい寝ちゃって!」
「だとおもった!たかちゃんすぐ尽きちゃうんだから」
話をしていたころ
ピンポーン
「おっ!あいてるよ!」
そういってガチャリとドアが開く。
_森_
自宅から徒歩15分生ぬるい気温の中一人歩く影。
「まさか二人でおうちなんてわくわく!」
ルンルンで歩く森。そんなこんなでマンションの前へ。
「ごくり。」
こうして震えた指先がインターホンを押す。
すると
「っ!あいてるよ!」
若干聞こえずらいが、空いているということは分かった。
(よしっ!)
こういってドアを開けるのだった