押しキャラかぶりはgirute!!!!!!!!!!!!!
2.
「私は森彩音。ただの会社員。でも...少し違うのは、恋のせい......かな(ハート)」
「聞こえてるz.」
「わぁぁぁぁぁぁぁやめてやめて!!!今すぐ記憶から消して!!!」
叶子はコーヒーを飲みながらゆったりと席に着く。
「しかし、なんだ。森ちゃんは恋をしてるのか?」
(若いっていいなぁわたしまだ24だけど)
「この際だから言っておきます!!あなたは私のライバルです!!」
(久人さんのハートはわたしがつかみます!!)
「なに!?まさか好きな人って.....!なるほど察したぜ!」
(恋ってガイアのことだったのか!押しキャラかぶりは罪だぜベイベー)
「これから私たちいろんな衝突もあるかもしれないけれどがんばりましょうね!叶子さん!」
「うん!まずはフレンドから!」
「え?」
「ん?」
二人は考える.......
(フレンド?叶子さんもしかして....戦友として私を出迎えようと...)
(いやぁまさか森ちゃんがガイア押しだったなんて人は見かけによらずだなぁ)
お互い混じることない思考を使って。
ただただ考えるのだった。
_午後_
(今日は待ちに待った金曜日!お酒買って松田と徹夜ゲームしよー)
叶子は浮かれていた。お昼の話。
「なんだこれは!最高難易度は鬼を超えるのような難しさ!それを60周しないと手に入らないというガイアの限定コスチュームだと!?ちなみにガイアは私がやっているゲーム「テラシカルオンライン」の押しキャラでねぜ60周かというとこのゲームの製作者の恩師が60歳になったから以下略。
これを手に入れなければ人生追われまいと。あと1週間でイベントが変わってしまうと。
焦りと期待
絶望と希望
天国か地獄
叶子の天秤はどちらに傾くのだろうか........
「お疲れさまでした_」
そういって叶子は帰る。時刻は10時。
(松田の奴めいったいどうやってやったのかしら)
それを考えながらバスに乗り。家のドアを開け。風呂に入り。通話。
「もしもし?高嶺?」
すこし低めの声。きっとかれはいまテレビの前でコントローラーを構え待機中なのだろう。
「さぁ教えなさい。どうやってガイアのエプロンコスを手に入れたのか。」
エプロンコス。キャラクターにエプロンとお玉を付け加えたもの。ボイスもそれ用にとってある。
60周クリアした後にキャラクターが選べるのだとか。戦闘に駆り出されている彼らと家庭的な一面の
ギャップがたまらないとか。
「知りたいか。いいだろう。さぁついてこい」
「サーバーは?」
「アスパラ広場」
「了解」
単語だけつなげて会話をしていく。
_森宅_
(だいぶ前に久人さんがやってるって聞いてからやってみたけど。正直ここまで強くなるなんて)
こまめに物事をこなせる人はいつの間にか高見へ上っている。
(今日も久人さんが誘ってくれた♪)wkwk
(ん?ともだちがきます?)
(まぁいいか...OKっと)
こうしてさらに踏み込んでいってしまった。交わらない平行線へと。