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病室
「退院するんだってな高橋君」
彼は病室のベットのお隣さんで、年齢も同じくらいだ。
僕は結構大きな傷を負ってこの病院に入院をしていた。
「うん、君とは離れてしまうから少し寂しいよ」
「さっきお見舞いに来てた子彼女か?可愛いな!」
「ち、違うよ」
「じゃあ紹介してくれよー!てか、やだなぁ寂しいな退院しちゃうのかよー!」
「僕が退院したら君のお見舞いにくるよ!」
「約束だぞ!!あっお前さ知ってるか?」
「なに?」
「最近この街に軍が配置されるってこと」
「いや…?」
「最近まで色んなとこでどんぱちやってたから備えてんだろう」
少し嫌な事を思い出してしまった。
「初めて聞いたなぁその話」
「まあ、まだ発表されてないらしいしね」
「なんで知ってるの…本当なのそれ」
「本当さ!俺も軍の人間だからね!」
「…知らなかった」
「あーそうだっけ?俺も実はこの街に配属予定」
「驚いたなぁ…」