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「…ほんと?」
「おう」
「なんで言っちゃうの」
リリィは驚き、隊長二人の片方は平然としていてもう片方は落胆している。
「なんで言っちゃうんだ!軍の信用が薄くなっちゃったらどうするの!!ただでさえ隊長が若いからなんか言われるかもしれないのに…!」
「気にしすぎなんだよ、別にこいついい奴そうだしいいじゃねーか。」
「別に言いふらしするわけじゃないし大丈夫だよ、戻らないの?」
(さっき喫茶店にいた軍人はマスターを信用してたから探索のこと言ったんだなぁ)
「えー…抜け出してそんな時間経ってないと思うし、まだこの店で3軒目なんだ。」
「短時間でそんなに食べたんだ…」
「んあ?」「!」
二人組の肩に手が置かれた。
「みぃつけたっ!」
「帰りましょう?」
後ろには先程喫茶店にいた軍人が立っていた。