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休憩中  作者: 鈴木明子
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7月17日

身から出た災難。

 梅雨があけた。

梅雨という、しとしとと降る雨とは違う、雷の鳴る土砂降りの雨がすごかった。

雷の鳴る空をきにしながら、スーパーの1割引き券を握り締めてお米を買ったら、家までの後5分というところで、雨が滝になった。お米ごと、バケツで水をかぶったようになって家にたどり着いた。

1割引きを、諦めなかった自分が恨めしい。 

 家の中では、1ヶ月前に仕込んでおいた梅酢を開けていた。びしょ濡れの髪を拭きながら梅酢を薄めて飲んだ。

夏が来た味だ。

緊急事態のたびに、お酒が話題になる。

梅酢で十分満足する私なので、いっそアルコールないほうが世の中にはいいかなと家族に言った。

いやあ、いつも呑んでいる人にとっては、お酒は水と同じなんだ、水がないと死ぬんだ。そんなものなのか?

10年前大地震でタバコが店先から消えた時、毎日一箱くらい吸っていた人たちの衝撃は大きかった。今度逃げる時は、タバコを背負って逃げるという声を聞いた。

 私が逃げようとする時は、きっと携帯とメガネか?

災難は突然やって来る。

生活は急には変えられない。

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