第1章:復讐の狼
この作品は、狼→魂の鼓動→盗賊と花言葉→人の温かさと続く4作品目です。
第1章
「何だこの姿は…まるで母さんみたいだ…」金色の毛なみは、母・クルシスと同じである。
猟師達は、ランドを見てまた発砲してきた。
しかし、ランドの視界には弾がゆっくりと向かってくるように見えた。
「母さんが守ってくれている!」そう思い、弾を1つ1つ掴むとその場に落とした。
「こんな物で母さんや父さんを…許さない!」そう言うと、猟師に向かって走り出す。
猟師は動かなかった。
いや…動いていたのかも知れないが、ランドの視界には何もかもがゆっくりに見える。
そしてそのまま、猟師の頭を掴むとそのまま引っこ抜いた。
猟師は自分が死んでいる事に気付かない様子だったが、胴体からは首の辺りから血が吹き出して倒れた。
ランドはもぎ取った頭を握り潰す。
更に、もう1人の猟師に向かって行き、喉に噛みついた。
ランドの牙が喉を貫通した。
人間の時とは思えないほどの顎の力で、猟師の喉を噛みきった。
そのままその猟師を踏み台にして後ろの3人に爪を立てた。
3人の猟師は後ろを振り向いたが、頭から線が入りバラバラに細かく刻まれた。
ランドは口の中に残った猟師の肉を吐き出した。
しかし、森の中には色々な人間の臭いがした。
ランドは、後ろを振り向き呟く。
「母さん…必ず戻ってくるからね…。」そう言うと、人間の臭いがしない道から森の外に向かい走り出す。
途中…どんどんとランドは人間の姿に戻って行った。
急に痛みを思い出す。
脇腹…頭…と、言った所を猟師に撃たれたり殴られたりして血が止まらなかった。
遂には走る体力が無くなったが歩いて森の外を向かう。
ランドは一人呟く。
「父さん…母さん…必ず恨みは晴らすから…」
脇腹に手をかざし、必至に血を止めようとしていた。
「人間め…必ず滅ぼしてやる!…俺は今日この時から復讐の狼となる。」
森の出口が見えた。
外に出ると安心感からか、意識が遠のくのを感じた。




