09.新曜日の朝、黒山羊の置き手紙(2008.06.22 / 童話)
僕の朝は、今日が何曜日か知ることから始まる。時計型オウムに朝の挨拶をすると、今朝も彼が教えてくれた。
「Today is "New day" on the week!」
(本日は新曜日ですよ!)
彼の今の流行りは、どうやら英語らしい。ついこの間は中国語だったか。ほんと芸達者なオウムだ。
まぁ、それはさておくとして。今日が新曜日ということは……また黒山羊が家出してるだろう。
はて、今回はどこへ行ったのやら。毎度お馴染みの置き手紙にでも聞いてみることにしよう。
(2008.06.22)
* * *
● 人 物 設 定
【僕(白山羊)】
性格にON・OFFのあるポストマン。平日はスケジュール通りに事が進まないとイライラし、休日は計画をたてることを嫌う。
黒い短髪の約三割が白い。普段からYシャツ・吊りバンド・ボトムの格好。仕事時は、これに腕章と鍔付きの帽子が増える。頭のせいで白山羊と呼ばれているからか、白が嫌い。
【時計型オウム】
メイン機能は時計のくせに、おしゃべり・飛行もこなす芸達者なメカ。制作者は黒山羊。
【黒山羊】
ぽけぽけ天然のメカニック。鋭い洞察力を発揮するのは月に一度あるかないかだが、普段のオモチャ作りや修理には不思議と〝失敗〟が無い。
白山羊と違い、束ねたセミロングの髪は黒一色で、いつも白いTシャツにダブついた暗色系のツナギを着ている。
新曜日になると失踪し、その際、必ず白山羊宛てに置き手紙を残すというおかしな習性(?)を持つ。
● 背 景 設 定
【新曜日】
普段は7種の曜日を繰り返すが、不定期に生じる《時間の歪み》を修繕する為に臨時で設けられるのがこの『新曜日』。
数時間で終わることもあるが、丸二日かかったこともある。
【世界と人々】
英語や中国語が存在する、一見こちらと変わらない世界。違うのは、《時間の歪み》が存在すること、電子工学技術が進んでいること、《動物の名をあだ名》にして呼び合っていること。
● 考 え た 事
白と黒の違いを出す為に、容姿に気を配ってみた。山羊には黒髪と白髪しか居なくて、全てが白髪の者は居ない。だから〝まじり〟でも白山羊と呼ばれる。
某ブラザーズを彷彿とさせる格好にしたかったけど、さすがにツナギ着て郵便配達されたんじゃ格好つかないのでボツ。




