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古い掌編集  作者: あずま八重
▼テーマ系:童話風味
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24.ボクとキミ(2009.03.24作)

 この世界は途切れることを知らず、在りもしない無限さえ信じさせてくれた。

 ボクが居て、その隣りにはキミが居て、数多のエピソードがボクらを取り巻いていて……。嫌なことも辛いこともあったけど、ボクは幸せだった。


 ――誰が想像できた? こんな悲惨な結末を、いったい何処の誰が。


 遠くで物悲しいナキ声が聞こえる。あまりにこの胸を締めつけるものだから、出ない声の代わりに心で呟いた。


 嘆くんじゃない。今はまだ、辛抱の時だよ。ボクらは冬を乗り越えるまで、芽吹くことも咲き誇ることも出来ない。キミらだって、今はその冬をじっと過ごしているんだよ。

 でも、知ってるかい? 冬は、友の手を借りて輝ける季節だって。

 果てを迎えたボクを、キミ達の手で輝かせておくれ。そうすればきっと、春には根から我が子が芽を出すから。


 ――さぁ、ボク木見キミ達の手で。


(2009.03.24作)

■作品メモ

 3月のお題「果て・終わり」で書いたもの。これもなぜか控え忘れていたみたいだけど、元が抽象的に書かれすぎていたからテコ入れ断念。

 オチにも書いた通り、本来の題名は『木と木見』。細かい設定は忘れちゃったけど、ボクはキミという守人の種族に見守られている世界樹……だったかな。

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