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古い掌編集  作者: あずま八重
▼恋詰め
13/36

10.初恋だから?(2008.07.06作)

 俺はまた、君のことを〝なぁ〟と呼ぶ。すると君は「ちゃんと名前で呼んでよね」と可愛くもふくれて言う。

 君もまた、俺のことを〝ねぇ〟と呼ぶ。だから俺も「名前で呼んでくれよな」と照れながらもふくれて言う。


 名前で呼んでほしい。そうお互いが思うのに名前で呼んであげられない。

 ――だって、恥ずかしいじゃないか。


「お前ら、いくら初恋の相手だからって〝(うぶ)〟過ぎ」


 そんな俺らを見て、親友はいつもケラケラと笑う。その後に必ずと言っていいほど余計なセリフと共に。


「レンとアイのくせして」

「だぁら、それを言うなッ!」


 僕は君を〝なぁ〟と呼ぶ。

 君は僕を〝ねぇ〟と呼ぶ。


 ――名前でなんか、恥ずかしくて呼べるわけがない。


(2008.07.06作)

■作品メモ

 7月のお題「初恋」に合わせて書いたもの。オチをつけてから気付いたけど、RADWINPSの某曲にもそんな歌詞があるんだよ。――確かに離れそうもない。

 彼氏の方は定番の「蓮」で、彼女は平仮名そのまんま。「愛」と書いてマナと読ませたいところだけど、それやっちゃうとオチに持っていけないからね。

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