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『紅色の贈り物』
いつもは絶対言わねぇけど
この際だから勇気を出すよ
俺は皮肉屋で見栄っ張りで嘘吐きで自己中心的だから
気の利いた言葉も上等なプレゼントも雰囲気のあるデートも
してやれなかった
してやらなかった
だからせめて自分にできる精一杯をすることにした
言葉を届けることにした
うわべだけじゃない
心からの言葉を
好きなんだ
やっぱり君のことが
口ではどうこう言ったとしても
態度がどうであったとしても
やっぱり大好きなんだよ
いつも君を目で追ってしまう
君の事を考えてしまう
俺なんかが隣にいると君の評価まで下がりそうで
俺なんかには君みたいな人はもったいなさ過ぎるけど
君と一緒にいたいんだ
君と一緒に過ごしたいんだ
君と一緒にいろんなことをしたいんだ
君さえよければ
俺は君の隣にいよう




