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『Nuclear』
彼が最初にその国を訪れたとき
彼はその国を壊してしまった
二回に及んで
彼はその地を死の大地に変えてしまった
彼は取り返しのつかないことをしてしまったと
黒い涙を流して泣いた
涙は幾千もの沈黙の上に音もなく降り注いだ
嫌われ者の象徴となった彼は
何日も何日も泣き続けた
次に彼がその国を訪れたとき
彼は立ち直ったその国のために働くことになった
これで人々を笑顔にできると
彼は喜んで働いた
絶対の信頼を置かれた彼はその国の人々のために
一所懸命働き続けた
彼もそうできることが嬉しくて楽しかった
でもある日その国を海と陸が襲って
彼はとうとう壊れてしまった
そして彼はまた嫌われ者になってしまった
そしてその国を追い出されてしまった
原子力で動く彼は
原子力そのものの彼は
また駄目だったと
また人を悲しませてしまったと
もうあの国には戻れないと
僕にはもう行く場所がないと
どうすることもできないまま
彼は音もなく泣いたんだ




