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(前略)詩集的な何かです。  作者: 並兵 凡太
60/80

『Nuclear』

彼が最初にその国を訪れたとき

彼はその国を壊してしまった

二回に及んで

彼はその地を死の大地に変えてしまった

彼は取り返しのつかないことをしてしまったと

黒い涙を流して泣いた

涙は幾千もの沈黙の上に音もなく降り注いだ

嫌われ者の象徴となった彼は

何日も何日も泣き続けた


次に彼がその国を訪れたとき

彼は立ち直ったその国のために働くことになった

これで人々を笑顔にできると

彼は喜んで働いた

絶対の信頼を置かれた彼はその国の人々のために

一所懸命働き続けた

彼もそうできることが嬉しくて楽しかった


でもある日その国を海と陸が襲って

彼はとうとう壊れてしまった

そして彼はまた嫌われ者になってしまった

そしてその国を追い出されてしまった


原子力で動く彼は

原子力そのものの彼は

また駄目だったと

また人を悲しませてしまったと

もうあの国には戻れないと

僕にはもう行く場所がないと

どうすることもできないまま

彼は音もなく泣いたんだ

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