殺人許可地帯
1
毎週金曜日の午後6時から午後9時。
各地の「殺人許可地帯」が開場する。
入ることはできるが時間まで出ることはできない。
この中では殺人が許可されている。
凶悪犯罪が激化。
見ず知らずの通行人に言いがかりを付けて
攻撃する異常性格者が激増した。
人格チェックでのSABCDの内、CDの軽重犯罪者たち。
国民の1割が該当。彼らを削除する政策の1つ。
飲み会。新人を酔わせる。
「あそこに置いてこよーぜ」「いいっすね。ヒヒヒッ!」
悪い先輩、2人組が、新人を運んで戦闘エリアへ移動させた。
大きい橋の両側が入り口。200メートルほどの橋。
入口を通り、新人を置いて去ろうとすると。
「ダメだ、一度入ったからには」軍警察官に止められた。
「いや、こいつが参加者で。俺らは違うんで」
「酔わせてここに置くってのは犯罪だ、君たちの皮膚バーコードで
軽犯罪の常習者だと分かる。出ようとすれば射殺する!
彼は・・・微妙だな、Bマイナス。放置する」
2
10分前。
橋の入り口近くに自動車、大型・小型トラック、バイクの群れ。
どんどん止まっていく。
そこから出てきたのは不良、暴走族、愚連隊、土方連中、ヤクザ。
一目で分かる危険な連中が集まってきて、お互いに喚いて威嚇を始める。
そして入口から戦闘エリアへ。
新人は道の真ん中に放置され、横になってのんきに寝ている。
先輩二人は離れた場所に立ち尽くして震えている。
千人ほどがこのエリアに入った。
20~50の集団が多い。
パトカーの拡声器からサイレン。
「ビー!」戦闘開始の合図。
どの集団も、まずは動かない。
他者の出方を見ている。
「ダダダダダッ!」
銃を持った20人ほどの集団が口火を切った。
刃物で向かっていく連中を射的の的のように撃ち倒していく。
100人ほどを射殺。
しかし3分ほどで撃ち尽くすと。
「うおおおお!」まずは手ごわい銃連中から。
そう打ち合せていたように各集団は 四方から突撃、
肉弾戦で銃連中を、集中攻撃して壊滅させる。
ここからは無差別攻撃。
3
そして3時間が経過、死体だらけの橋の上。
「ビー!」終了のサイレン。
軍警察がライフル100人が入口から中へ。
「バン!」「バン!」あちこちで銃声。
動画カメラで死体の皮膚バーコードを読み取る。
入るときに監視カメラで参加者全員のバーコードで身元チェックは済ませている。
犯罪歴を照合、CDの軽重犯罪者ならば息があっても射殺していく。
SABの場合は上の指示を仰ぐ。
たいていは積極的に殺人を行ったのだから射殺指示される。
目立っているのが泥酔して寝ている新人の男。
無力なので攻撃を後回しにされて無事だった。
軍警官「こいつはどうすれば?」
本部のオペレーター
「人格チェックでBマイナス。微妙だが。
悪人削除には賛成派で、軽犯罪の動画通報が30件、有能だ。
こんな罠に引っかかるとは愚かだが、被害者だ。助けよう」
怪我もないので警察の収容室へ。
目が覚めたら自由にする。
悪党の先輩二人、やはりC、軽犯罪の常習者は殺害されていた。
軍警官の会話。
「これで悪人は減るだろうか?」
「さあねえ。やらないよりはやった方がいい、って感じだが」
手本は永井豪「あばしり一家」