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新帝国建国

 アメリカの軍政から解放されたものの守護神を失った日本国は、他の国から攻められる恐れがあるとして同盟を申し入れてきた。従属下に置いていたアメリカが日本にとってみればいとも簡単に打ち破られたのだから、すり寄っておこうという算段なのだろう。しかしそれでは対等外交ではなく属国化。そうしてしまえばアメリカ軍と同じ。亡くなった日本国民のデータを明里に頼んで引き出してもらい、全員を復活(リスポーン)させたものの、日本国を属国化するつもりは最初から無い。そこで日本国には「軽く」技術移転を行い、自衛を行わせる事とした。また日本の属国化を自ら申し入れてきた政治家らには政治は出来ないだろう。そこでアメリカ軍に反旗を翻した反乱軍の面々に政府職を割り振り、皇位を空位として再出発させた。

 そうしていると、中国から使者がやって来た。遠征してきたアメリカ軍が降伏したという。そして黄帝の権限を移した神器が見つからないから捜索に協力してほしいという。そこで我々は日本の首都星・第2東京星を離れ、中国の首都星・北京星へと向かった。北京星の直径は第2東京星の9倍程度だから、見かけの大きさは81倍。この中で失くしたとなると捜索は絶望的だ。第2東京星ですら地球くらいの大きさがあったのだから、北京星は土星程度の大きさだと推測できる。行ってみると、建設中ではあるが実際に環が存在していた事には驚いた。見た目がまるで土星な北京星に着陸してみると、熱烈歓迎を受けた。承天門から北京城に入城すると、そこには剣が突き刺さっていた。どうやらこの剣が黄帝の剣・軒轅剣らしい。次に午門に入ると、そこには弓が落ちていた。これが烏号の弓、黄帝の弓だという。太和門まで進むと、そこには落日弓と呼ばれるかつて羿が9つの太陽を撃ち落としたとされる弓、そして太和殿まで辿り着くと、玉座の上には開天斧、中国開闢の神・盤古が開闢する際に用いた斧があった。また椅子には雷公の杖が立てかけられてあった。どうやらこれは捜させるというよりも持たせるという意図を持った、一種の儀式なのでは。そう思うと同時に、中国の皇帝に推戴された。私は軒轅剣と弓、そして杖を残して1つの武器にまとめた。これが最終兵器・神槍である。神槍という名称は明代に開発された世界初のロケット砲からパクったものだ。読者の皆様は第1章で同名の兵器が出てきたのでご存じだろう。同じ名前にした所為(せい)で紛らわしいが、いざという時はこの開闢(ビックバン)(エネルギー)を秘めた槍を使ってしまえば絶対に勝てる、そういう危険な槍だ。そして同時に統治者不在を理由に皇帝に担ぎ出された私は、遂に新しい国名を定める必要に迫られた。というのも我が国にはネオ・アカデメイア建設以降、国名という国名が無かったのだ。公式なものは全て「高山」名義であるが、都市国家名が銀河を横断する帝国の名前というのも不可思議なものだ。そこで私は「華」という国名を制定した。光り輝く場所、文明という意味合いである。異世界唯一の文明として、そして繁栄を願って、「華」の建国を宣言した。領域としてはネオ・アカデメイアと中国と繋げたくらいのもので、形としては連合王国が統合されたようなものなのだろう。

祝・80話!

物語上の建国と80話達成が被ったのは偶然ですが。

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