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由美の拡大政策

これまでの文体が教科書みたいになってる気がしてきた…

 高山に戻って領域図を見てみると、由美の積極進出策の脅威に気付く。

 最近の植民地の拡大でかき消されてきたが、由美の三壁公国は過去最大の領土を誇っていた。植民地を除けば西森をも凌ぐ程である。

 更に三壁公国は占拠していた金台を勝手に併合した。

 大灯台を財源にする気なのだろうか。流石にこれについては看過できない。

 こうして始まったのが第2次東方海峡戦争だった。

 月都・高山・雪花の南方3都市連合軍と、三壁・開封・東安の北方3都市連合が海上で衝突した。

 橋の両端を封鎖し、爆弾を載せたトロッコを動かす。

 橋は崩れ落ち、その下に居た敵船団も被害を受ける。その隙に攻撃した事によって、敵船団は壊滅的打撃を受けた。

 そして敵母港の1つである開封港を封鎖し、金台港は占拠して、東安は賠償金を支払ったので不問にした。

 金台は再び帝国直轄領となり、また開封は市域ごと占領した。開封の南には運河があり、ここから東安やバビロンとも川で繋がっている。

 東の川、西の海を結ぶ運河と、重要交通路である東の川の結節点に関所を置き、通行税を徴収し始めた。

 するとゲーム内の1日に数隻、現実の1日では200から300隻が通行する。

 1隻当たりで1東安金貨、だいたい10金貨で安い家が1軒建てられる程度の額。日本円換算すると、現実の1日だけで数億円くらいの収入だ。

 これにより東安国内では商人の統廃合が進み、船も通行限界スレスレの大きさまで大きくなった。

 こちらとしては収入が減るので、今度は積荷の量に応じた課税に変更すると、税収は10倍に膨らんだ。

 この政策は税収UPよりも東方商人の抑圧という側面がかなりあるのだが、増税が楽しくなってしまったという節もあって、後に思い返すとかなり苛烈なものになった。

 東安の商業は通行税制により困窮し始め、東安商団は陸路輸送を計画し始めた。

 それに対しては占領地域を更に東に伸ばし、そこに空堀と壁を建てて隔てる事とした。

 するとやがて僻地のバビロン市は衰退し始め、商人の殆どが東安か開封に移った。

 そこでほぼ無人となったバビロン市も占拠し、残存住民は東の防壁の外、南湿地へと追い出し、東安帝国の南半を占拠した。

 こうして開封・バビロン・東安の東方3大都市のうち首都以外を奪われた東安では、奪還論や屈従論などが渦巻いていた。

 しかし東安をいざ攻めるとなれば、これまで1度も落ちた事の無い城塞都市。月都や高山に匹敵する最強の防衛施設。計略でしか破りようがない。

 とはいえ戦争がしたい訳ではない。敵対(ライバル)国の商業を弱らせたいだけ。

 そこで開封の運河以外についての領土返還を条件に、100万東安金貨を要求した。だいたい1兆円相当だ。当然それほどの支払い能力はなく、貸付扱いとして3%のリボ払いで支払う事となった。

 一方で由美側からは上街以外を全て没収し、事実上の幽閉状態に追い込んだ。南海県や金台、壁南については本国領、壁内の殆どは西森領とした。

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