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要塞星系ヴェルダンとの対峙

 ヴェルダン星系は要塞化されており、何重もの無人型宇宙トーチカが設置されていた。

 従来ならこんな防衛線、魔術兵器で吹き飛ばす事が出来るのだが、ここには魔法防御が敷かれていてそんな事は叶わない。

 ここで魔術と魔法の差異について述べておこう。

 魔術とは、この電子世界におけるチートである。対して魔法とは、現実世界におけるチート。つまり、魔法の方が汎用性は高いのである。地球教団の話を聞いた時やアヴィニョン攻略の際に得た情報によると、現実世界でさえも実は電子世界であり、この異世界は「電子世界の中の電子世界」、いわば絵の中の絵とった状況らしい。

 そして魔術の行使要件は全く無いが、魔法の行使要件は存在する。

 「偽りの現実世界」における家柄だ。

 この「偽りの現実世界」は1万年も昔から存在するらしい。つまり我々は1万年間騙され続けているらしい。

 これまでの殆ど全ての歴史という歴史は、電子データに過ぎないらしい。

換言すると、全ての歴史は、些事でさえも、電子データとして残されている。そしてその歴史によって、行使し得る魔法の強さが変わるのだという。

 魔法行使の際にはレベルが反映されるが、そのレベルは人によって異なる。一応経験値によって上げる事は出来るらしいが、1上げるにも惑星1つ分程度が必要らしく、殆ど才能の域といってよいだろう。

 そんな魔法(マジック)レベルだが、私は13、萌香は8というように敵軍の魔法使いのレベル40から80と比べてしまうと話にならない。しかし美子のレベルは126。厳密には「それ以上」としか分からないが。

 そんな訳で世界でも数える程居るかも分からない超上級魔法使いである事が判明してしまった美子だが、更にとんでもない称号を持っていた。

 「魔法の創始者」

 こう表示された称号の中身は、全ての魔法という魔法を操る事が出来る、というもの。

 この称号が表示されてしまうという事は、既に要件を満たしているのだろう。

 「試しにあの魔法結界を破ってみて」

 と美子に言うと、美子が面倒だと文句を言う間に、何をするまでもなく敵方結界は自壊した。

 敵軍には激震が走った。敵軍最大最強の魔法使いが数日掛けて準備した魔法結界が瞬殺されたのだから。とはいえ誰も美子の仕業だとは思わず、これは結界設置時のミスだと勝手に予測補完された。

 そのため対星戦艦・佐渡で近付いても、敵軍は余裕の顔をしている。籠城しているつもりなのだろう。かれらは「人類最後の砦」と称してヴェルダンを守っているらしい。

 どこか既視感のある光景と思えば、最初に東安を訪れた時だ。

 その時の東安には全く情報が無く、彼等は魔獣戦線化した城外を見て異世界人類最後の国家だと思い込んでいた。

 今回のフランス臨時政府・国連臨時本部の置かれたヴェルダンもまた同じ。

 黒幕として欺く事のできる最後の人民をヴェルダンに囲い込んでいるのだから、騙されたヴェルダンの民としては確かに「人類最後の砦」だろう。

 その「人類最後の砦」は今、残りの人口数千万を抱えて籠城戦に挑もうとしていた。

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