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クインの子供と執務室での作業


食事は終始楽しく終わり、食事が終わったあとは寝ることにする。


今日は執務室で仕事をしたから疲れている。ゆっくり寝れそうだ。俺は布団に入りすぐに深い眠りにつく。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


いつもならゆっくり起きたり、エールが起こしてくれるのだが、今日は違った。今日はやけに俺の部屋の中が煩い。俺はその()で目覚めた。


「…ん?何だ?」


俺が目を覚ますとクインが俺の部屋を飛び回っていた。煩かったのはこのクインの翅音だ。


しかしどうしたんだろ?こんな朝早くに飛び回って。まだテイムして間もないからクインの生態はよく分かってないんだよ。しかもなんか異常に興奮してると言うか…。


「クイン?どうしたそんなに飛び回って」


「ギチチ!ギチチ!」


「…そうなのか!?」


どうやらクインの子供が産まれたらしい。早いな!クインはそれを知らせたくて俺を起こしたかったようだ。


やはりクインのユニーク【女王の卵】の影響でもあるのか?まぁ分からないが、かなり早いだろう。少し見てみた気がするが…。まだ早いだろうなぁ。


「それはめでたいじゃないか!」


「ギチチ!ギチチチ!」


「えっ…いやそれは大丈夫なのか?」


クインはどうやら産まれた子を見せたいといってくるのだ。いやまぁいいんだが、幼虫だろ?外に出してもいいのか?俺の部屋だから危ないという事はないだろうが。


しかし幼虫か…。クインがここまで大きいとなると相当でかい幼虫だろう。正直幼虫もそこまで得意じゃないが、何もしないと分かっていると可愛く見えるかもしれん。そんな事を考えていると


「ギチチ!」


クインが鳴くと空間が割れる。しかも割れてる空間は3つだ。この空間を割ったのはクインじゃない。そして、その割れた空間から蜂が3匹出てくる。


「えっ…?蜂?」


その蜂はクインとよく似てて、クインの3分の2ぐらいの大きさがある。俺の身長が168だが、クインは俺と同じぐらいの大きさだ。そのクインの3分の2だから少し身長が伸びた子供くらいの大きさの蜂だ。


ちなみにクイーンランスホーネットの女王はクインよりもう少し大きい。というより、針が大きいのでその分でかい。


いやそれよりも何で蜂なんだ?いや蜂の子供だから蜂であってるんだが、普通幼虫になってから蛹になり、そして成虫になるのではないか!?色々過程スッとばしすぎでは!?


俺はその事をクインに聞いてみた。


「ギチチチ!ギチ!ギチチチチ!」


「そうなのか…」


クインの説明を全て理解したわけじゃないが、ある程度分かった。日本にいるミツバチの女王は1日に卵を2千個は産むと聞いた事がある。


正直クインはミツバチとスズメバチの特性のどちらも持っているから、ミツバチやスズメバチと一緒に考えてはいけないが、それでも幼虫から蛹になり成虫になると思ってた。


クインは今のところ1日で3匹しか卵を産めない。もっと栄養のある、特にクイン達が作るロイヤルゼリーがあれば、もう少し産める数が増えるが、1日3匹はかなり少ない。


だがそれには理由があって、クインが食べた魔物などの栄養を蓄えて、卵を産む時にその栄養を卵に流し込むとの事だ。その際、その卵が成虫になれるほどの栄養を与えるらしく、今は3匹分でクインの栄養のほとんどが持っていかれるらしい。


3匹以上になるとクインの体に蓄えている栄養以上持っていく事になり、クイン自体の栄養も持っていく為、命の危険がある。それをクインは感覚的に分かるのだ。卵を産むのも命がけなんだな…。


成虫になる為の栄養分を貰った卵は産まれてすぐ、卵の中で蛹になり、そして1日掛けて成虫になり孵化する。改めて聞くと凄い生態だなぁ。


とにかく子供が産まれてめでたい事なので祝福してあげる。


「クイン本当におめでとう」


「ギチチ!」


とクインも喜んでいる。【神眼】でステータスを見てみるか。


・名 前:D(ディメンション)ビー

・種 族:D(ディメンション)ビー

・年 齢:???

・レベル:167

・称 号:クインの配下

・スキル:【風魔法Lv2】【毒針Lv3】【軍隊指令Lv10】【軍隊強化Lv4(子)】【気配感知】【魔力感知】【魔力操作】【従魔経験値分配】

ユニーク:【異次元の巣】


これがD(ディメンション)ビーの能力だ。全ての個体が一緒では無いが大体これぐらいだ。


クインもそうだが年齢が?になってる。異次元の中では歳を取らないから、年齢という概念が必要ないのだろう。たぶん。


クインもそうだがこの子供の【軍隊強化(子)】がLv4になっている。この【軍隊強化(子)】だが、クインの【軍隊強化(女王)】のレベルが上がると子供達の【軍隊強化子)】も一緒にレベルが上がるのだろう。


産まれてきたばかりでこれはなかなか強くないか?この子供達。するとその子供が俺に近付いてくる。


「ギチチ?」


「ん?どうした?」


俺は勇気をもってクインの子供を持ち上げてみる。クインの子供は特に暴れずに大人しい。口から管?みたいなものを出して俺の頬を撫でる。んー…可愛いじゃないかぁ!それにしてもそこまで重くない。…いやほんと大人しいから可愛い。俺が虫に対して可愛いと思う日が来るとは…。人生分からないもんだ。


だが、そろそろ降ろしてやるか。クインの子供を降ろすと飛んで異次元の中に帰って行く。


「ギチチ!ギチチチ!」


「そうなのか。忙しいな」


クインの子供達は本来、巣を作ったり、餌を確保しにすぐ動くらしいのだが、俺が餌をあげるから巣作りに集中できるとの事だ。そしてクインもまた栄養を蓄える事に集中できる。


いいぞ?食料は俺が何とかしてやろう!本来は狩りとかさせないといけないのだが…可愛さのあまり何でも用意しちゃうダメなパパみたいだ。


「ギチチ!」


「また何かあれば俺に言えよ」


クインは異次元の中に入っていく。すると俺の部屋のドアがノックされる。


「ルーク様ぁ!起きてますかぁー?」


「起きてるよ?入っていいぞ?」


エールが入ってくる。


「エールおは…」


「どうして起きてるんですかぁ!?」


「えっ…?いやー…」


「ルーク様を起こすのが私の生き甲斐ですのに…」


そんな事を生き甲斐にしなくてもいいのだが…。まぁ確かにクインに仕事を取られたという形だからなぁ。


「今日はクインに起こされてな」


「許せません!ルーク様のペットとはいえ、私から仕事奪うなんてぇー!」


「いや落ち着けって…」


「ルーク様!クインを呼んでください!2人で話し合いますぅ!」


「まぁ待て待て。呼んだところでクインの言葉分からんだろ…」


ふと想像してみた。エールが必死にクインに「何で勝手に起こしたんですか!」と説教しているところを。クインは首をかしげるだけだろうが面白そうだ。まぁだがエールは拗ねると長いからなぁ。俺はやれやれと思いながらエールの頭を撫でて落ち着かせる。


「ひゃ!?いきなりなんでしょうか?」


「クインは子供が産まれたんだ。それで俺にいち早く知らせたくて来たんだから今日ぐらいは我慢してやれ?」


「むぅ…。そういう事なら我慢しますが」


エールは落ち着いた。


「さて、俺は風呂に入ってから執務室に行く。ついてこい」


「はいぃ!」


俺は今日のやるべき事の為に動く。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


朝風呂に入った後、エールと執務室に行き拠点宝珠に触れる。


さて、買うのは明日に開店するマリナの道具屋に置くマッチとレナルドの店に置く紙だ。とはいえかなりの量を買う予定なのだ。


そこで執務室に来る前にルビーとシーナ、それからメイドを5人程呼んでいる。


少し待つと執務室がノックされ、ルビーとシーナ、メイド達が入ってくる。ちなみにイーリスとアルマは既に執務室にいた。


「「お待たせしましたルーク様」」


「あぁ。来てくれて助かる。手伝って欲しい事があってな」


「「分かりました」」


「ルビーやシーナも知ってると思うが、マリナの道具屋に置くマッチと、レナルドの店に置く紙を大量に買う。マッチはともかく、紙は百枚単位で売るから百枚ずつ分けて箱に入れてほしい」


「「畏まりました」」


「イーリスは木魔法で箱を作ってくれ」


「分かりました」


「紙は百枚単位でどんどん買うからそれをイーリスの箱に詰めてくれ。千枚で1セットにするから、それを百箱作る」


紙とマッチはどちらも1枚(1本)、1ポイントだから計算がしやすい。俺は百枚単位でどんどん紙を買っていく。イーリスは紙を千枚入れれる箱をどんどん作っていく。


そしてルビーやシーナ、メイド達は百枚の紙を、イーリスが作った木の箱に詰めて行く。イーリスは箱ともう1つ、薄い木の板も一緒に作る。


この薄い木の板は百枚入れて、その上に薄い木の板、また百枚入れて薄い木の板みたいに、何処で百枚に区切られているかを分かりやすくする為に作っている。賢い!流石はイーリスだ!それにメイド長はもちろんメイド達の流れ作業は完璧だ。


千枚を入れた箱を放置しすぎると執務室がパンパンになるので拠点宝珠を片手に持ち、もう片方の手で紙の入った木の箱をアイテムボックスに入れていく。


エールとアルマも手伝ってくれる。


「これで全部だな」


「こっちも終わりました!」


「ありがとう。次にマッチも同じように、箱に詰めてくれ」


マッチは1箱10本(10ポイント)入りの箱を一気に千箱買う。つまり1万本という事だ。執務室に大量にマッチが出てくる。それをみんなで1つの箱に詰めて行く。


これを10回繰り返す。10本入りのマッチを10万本用意して、次に100本(100ポイント)入りのマッチを一気に100箱買い、それを箱に詰めて行く。これも10回繰り返し100本入りのマッチも10万本用意する。


これで紙を10万枚、マッチを20万本を木の箱に詰めた。


「よしこれで終わりだな」


「みんなですると早かったですねぇ!」


「そうですね」


「ルビー、シーナ今の作業覚えていてくれ。俺がいない時にやってもらうかもしれないからな」


ルビーとシーナは拠点宝珠を扱えるからな。俺がいない時に、もし紙やマッチが不足しそうになったらルビーやシーナに作業してもらう。


「「畏まりました」」


「イーリスがいない場合はセレスの部下に木魔法を覚えている者がいると思う。そいつらに手伝ってもらうようにお願いしとく」


そして俺は忘れてはいけない事がある。日本酒を5本買う。よしこれでビルドさんの所に行くか。


今回使ったポイントは紙に10万ポイント、マッチ20万ポイントを使った。あとは日本酒5本で1万5千ポイント。正直これだけ買えば1日で無くなる事はないだろう。


拠点宝珠は1日で20万ポイント増えるから2日もあれば使った30万は回収できる。なんとお得なんですか拠点宝珠さん!最高っす!


「もう少ししたら王都に出掛けるからな」


「分かりました」


あとは守護王達にも連絡しておくか。さて出掛ける準備をして王都に行くか。と俺は部屋に戻り出掛ける準備をする。


読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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