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溜まっている仕事


俺達はギルドマスターとの話を終えて冒険者ギルドから出る。


「一度トワイライト王国に戻るか。王都に残りたい者は遠慮せずに残っていいぞ?」


そう言うが、残りたい者はいなかった。まぁ約1ヶ月迷宮にいたんだ。トワイライト王国が気になるんだろう。それにみんなの部下もいる訳だし。俺達は物置小屋に歩き出す。一応エール達にも伝えておくか。


いちいち物置小屋に行くのが面倒くさい。まぁ何れ王都でそれなりに大きい家を買う予定なのだが、その家に転移門を置くつもりだ。それまでは我慢しないと。色々考え事をしていると物置小屋に到着する。いつものように周りに誰かいないかを確認して中に入り、転移門を潜る。


転移門を潜るとエール、ルビー、シーナに加えてアルマも出迎えている。そしてこのトワイライト城全てのメイド達もいる。


「「「「「おかえりなさいませ!ご主人様!」」」」」


一糸乱れぬ動きでシンクロして、頭を下げている。なんかアルマも完璧だったんだよ。馴染んでるねぇー。それはそうとなぜメイド全員で来るかと言うと、メイドは主に城の掃除などをするが、守護王達の世話もメイドの仕事なのである。


「あぁお前達、ただいま」


さて面倒だしここで全て命令しようか。


「守護王達は俺の命令があるまで自由行動だ。トワイライト王国でゆっくりするなり、王都に行くなり、迷宮に入るなりしてくれても構わん。ただし王都ではなるべく問題は起こさないでくれ」


「「「「「はっ!」」」」」


「メイド達はまず守護王達の世話をしてくれ。それが終わったらいつもの仕事に戻るように」


「「「「「畏まりました」」」」」


「俺は今から執務室に行く。イーリスもついて来てくれ。あとエール、ルビー、シーナ、アルマもついて来い」


「分かりました主様!」


「「「畏まりました」」」


「分かりました」


「では解散」


各々が動き出す。おや?アルマの態度が少し変わったか?いや気のせいか?まぁいいか。と俺は執務室に向かう。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


執務室に着いて俺は椅子に座る。ふぅ…。ここ最近ずっと迷宮だったし、同じ景色だったしで、当分迷宮はお腹いっぱいだ。今の俺は多少だが執務にやる気があるぞ!


「まずエール。俺がいない間、毎日トワイライト王国の現状を報告してくれて助かった。感謝する」


「それが私のお仕事ですので!」


「それでも感謝してる」


「勿体無きお言葉ですぅ!」


相変わらず元気いっぱいだ。念話の指輪を与えたからか、俺がいなくても寂しくなくなったか?念話の指輪をあげて正解だった。


「次にルビーとシーナ。エールを支えて、アルマに仕事を教えてくれて助かった。感謝する」


「「勿体無きお言葉です」」


「アルマも俺がいない間、執務室で仕事をしてくれて助かったよ」


「いえ、私は奴隷ですので感謝など…」


「またそういう事をいって。奴隷なんて関係ないって。なんなら首輪外そうか?」


奴隷などに感謝など…なんて素直に感謝を受け入れないなら、首輪を外してもいいのだが。


「外せるのですか!?」


「外せると思うよ?」


「駄目です!私は奴隷でいます!」


いや奴隷いいの?別に嫌なら全然開放してもいいんだが。


この時アルマは奴隷で無くなるとここにいられなくなると思ったので、首輪を外すことを拒否したが、その気持ちに気付いてないルークである。


「そうか。まぁ何にせよ助かったよ。なんか褒美をやろうと思ってな。みんな何がいい?」


「私は何でもいいですぅ!」


「奴隷に褒美など…」


エールは何でも良いと言って、アルマは何やらブツブツ言ってる。アルマ聞こえないぞ?


「そ、そのもしよければ…言え何でもありません」


「ん?なんだ?遠慮せずに言ってみろ?」


「は、はい。エールから時々聞かされるのですが、ルーク様に頭を撫でて貰えたとか。…もしよければですが、私もその、撫でてほしいと言うか…」


「わ、私もルーク様に頭を撫でて欲しいですわ!」


俺は一瞬固まってしまったが、すぐに頭を動かす。…えっ!?いやいいのそれで!?褒美だよ?出来る限り用意できるなら準備するけど…。欲しい物が頭を撫で撫でとか…。いやまぁルビーもシーナも俺が産んだようなもんだからいいのだが、欲がなさすぎるというか…。


やっぱエールだけに頭を撫でてたから、ルビーやシーナに羨ましく見えたのか?確かにルビーやシーナも頑張ってるんだから撫でてやらないといけんか。


「ふむ。そんな事でいいならいくらでも撫でてやるぞ?」


俺は立ち、ルビーとシーナの前に立って両方の手でそれぞれの頭を撫でる。エールは性格も子供っぽいから普通に撫でれるけど、ルビーとシーナは性格が大人だからな。少し緊張する。だがどうやら喜んでいるようだ。


「あ、ありがとうございます!」


「私達にとっては最高のご褒美です!」


てっきり物が欲しいとか思ってたのだが、俺の頭を撫でる事が最高の褒美か。仕える主から直接撫でてもらえるのだから一番嬉しいのか?


「あぁー!ずるいですぅ!ルーク様、私もそれがいいのですぅ!」


「分かった分かった」


エールにも撫でてやる。エールは撫で慣れてるから普通に出来ちゃう。アルマにも一応聞いてみるか。


「えへへー!」


「アルマも頭を撫でるのがいいか?」


「わ、私はその…」


「給料アップとかでもいいぞ?」


「撫でてもらえる方がいいです…」


そう言ったのでアルマにも撫でる。うーん。守護王達も頭を撫でてもらえる方がいいと思っているのか?男はどうだろ?プリンは、まぁ頭を撫でて貰えるのがいいと思うが、スサノオ達はどうだろう?いやまさかスサノオ達は流石にないか。


そしてみんな撫で終わったので、席に着こうとして振り返るとイーリスが不満な顔をしている。


「イーリスも撫でてほしいのか?」


「私は何も言ってませひゃっ!?い、いきなり頭を撫でないでください!」


言葉の途中で頭を撫でたからかわいい声が出てプリプリと怒っているが、尻尾は正直でゆらゆらと揺れている。はぁ、本当に狐娘は可愛いなぁ。


「聞いているのですか?主様!」


「あぁ!聞いてるぞ?イーリスは可愛いからな」


「み、みんながいる前で何を言ってるんですか!そういう事は2人の時に言ってください!」


何故か怒られた。イーリスの尻尾は喜んでいるのに怒るという奇妙な事をしているのだが。女心と言うものは難しいものだ。と考えながら席に着く。


さて溜まっている書類を皆で片付けるか。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


俺は少し行儀が悪いが、昼は何も食べてないので、お菓子を摘みながら書類を片付けている。もちろん俺以外にもみんなの分もちゃんとある。


約1ヶ月の間、留守にしてたから流石にかなり溜まっている。俺、イーリス、エール、ルビー、シーナ、アルマで溜まっている書類を片付ける。エールは執務の仕事はあまり出来ないのだが、エールなりに頑張っている。


本当に重要な書類には俺がサインしなければならないのだが、そこまで重要ではない書類、報告書などはイーリスがサインする。このサインの仕事は俺とイーリスにしかしてはいけないルールなので留守にするとやはり溜まってしまう。


ただどうでもいい書類より重要な書類の方が意外にも多くて、俺は毎回疲れるんだよ。


「この重要な書類もイーリスがサインしてくれれば早いんだが駄目か?城の予算とかも全て管理してるのはイーリスなんだし」


「駄目ではありませんが、一応王には目を通さなければならない書類ですから」


「3分の1ぐらいやって欲しいよ。どうしても明日までには終わらしたいんだがこの量じゃな…」


「どうして明日までなんですか?」


「いやまぁ王都で色々やってギルドマスターから頼まれた依頼をやるとなると、書類で2日も使ってられないだろ。依頼は少し過ぎてもいいと言ってたが、期日は1週間だからな。王都から北西の山脈の近くに森があると言ってたが、その森まで実際どれぐらいかかるか分からんだろ?」


確かにギルドマスターの依頼を受けたからってのもあるのだが、それ以外にも王都でやらなくてはいけない事があるんだよ。俺的スケジュールで言えば明日は結構忙しい。


「確かにそうですね」


「かといって、先に依頼をするとさらに書類が増える一方だ。急ぎの書類など、これ以上待たせるわけにもいかんしな…。まぁ書類を提出している国民達は待ってくれるだろうがそれでも待たせすぎるのはな」


「はぁ…。分かりましたよ。今日だけは3分の1だけ手伝います。ですがまた迷宮攻略になると、長い間留守にしてしまいますよ?そこを何とかしないとまたこういう事になります。何か考えはあるんですか?」


「そうだな。それについては良い案を考えついているんだ。もしそれが可能なら迷宮攻略でもかなり約に立つとおもう」


まぁまた人頼りなので他力本願になってしまうが仕方ない。自分1人で何もかも出来たらいいのだが、俺にはそれが出来ない。頼れるのはチート配下!


「なら私も、何も言いませんが」


俺の書類の3分の1を今日だけやってくれる事になった。助かるよぉ。イーリスは本当に優しい。でも決して甘やかさない性格なのだ。今回は訳ありだから手伝ってもらったが。そして俺達は黙々と作業を続けるのであった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


今日は夕食も執務室で食べて、食べたらまたすぐに書類を片付ける。そして結局は終わったのは夜中だ。恐らく0時はかるく過ぎているだろう。


「終わったぁー…」


「主様お疲れ様です」


「お前達も付き合わせてすまないな」


「全く気にしてないですぅ!」


「エールの言う通りです」


「むしろルーク様のお力になれて良かったですわ」


なんて出来の良いメイド達だ。改めて良い配下を持ったなと思う。今度また撫でてやるか。


「アルマもありがとうな」


「いえ。ルーク様が手伝ってほしいと言うならばいつでも」


やっぱ最初と出会った時と全然違うよね。まぁアルマの中でなにか変わったのだろう。何がきっかけで変わったのかは知らんが。


「お前達はもうゆっくりしていいぞ?俺も疲れたから寝る」


「お休みなさい。主様」


「「「お休みなさいませ」」」


「お休みなさいませ」


俺は執務室から出で自分の部屋に戻る。お風呂に入りたかったが、眠すぎてそれどころではない。明日はレナルドさんに会いに行かないといけない。


それにまだやりたい事はある。あれをしてからあれをして…と考えていると頭が痛くなってくる。考える事を俺は放棄して今日はもう寝よう。


俺は自分の部屋に入り、久しぶりの自分のふかふかベットの中に入る。あぁーやっぱ自分のベットはいいなぁ。明日やる事は明日考える。と俺はベットに入って1分もしない内に深い眠りにつくのであった。


読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

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